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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
2/108

軽井沢編 ②

就職先は軽井沢にある「軽井沢おもちゃ王国」





業務内容は行ってから言い渡されるとのこと。


僕はもう半ばやけくそだったので、どうでもよかった。


電車に乗って、現地の「万座鹿沢駅」を目指した。


なんとなく、地元の友達にメールを送った。


そういえば、出発の前日に、地元の友達がお別れ会を開いてくれた。


今考えると、たかが長野にいくだけなのに大げさだ。でも、このくらいの年齢の頃って


「地元にみんないて当たり前」っていう感覚だった。


田舎の人は「東京に出る」人は20そこそこで地元を出るけど、僕らは皆ずっと地元にいると思っている。





現に、地元を離れない先輩方が多い。


友達は皆、「がんばれよ」と言ってくれた。


両親も「しばらく頑張ってこい」と言って10万円くらいくれた。


電車の中で少し泣きそうになったがこらえた。


なんだか、ドナドナの歌が頭の中で響いた。悔しくてむかついた。





そうこうしているうちにお昼頃「万座鹿沢」に着いた。


マジで田舎!!


倒れそうだった。


軽井沢と聞いていたから、少しは都会的なものをイメージしていた・・・


駅前には小さなロータリーがあって、暇そうなタクシー運転手が3人くらいしゃべっていた。


昼食を取ろうとしたが


売店も飲食店もなにもない・・・


駅の反対側には道路があって、その道路をはさんだ所に「あさま食堂」なる田舎独特の雰囲気のある食堂があった。仕方がなくそこに入った。






後に、この食堂とは深い関係になっていくのだが、この時は申し訳ないがただの田舎の食堂に思えた。


そこで僕は何の感情もないまま昼食をとり駅に来るはずの迎えを待った。

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