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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
17/108

軽井沢編-17

夏も真っ盛りで遊園地も1年目で多くの集客があった。




サービス業の1年目はそんなもんですね。




珍しく新しければ大体集客があります。が、ここでいい印象を与えてリピーターを獲得できなければ終わります。


悪い印象だと最悪潰れるのは早い。




だから、スタッフも上層部も不慣れながら気合が入っておりました。




僕はというと、色々な仕事に追われ、主にトイレ君と言われるようになっていました。




トイレ掃除を徹底していました。




僕の考えでは、トイレが汚い施設はダメ。


どんなに新しくても


どんなに施設がキレイでも


どんなにお洒落でも


どんなにご飯が旨くても




トイレが汚いとダメ




だから、トイレだけは徹底してやるようにしておりました。




1個だけでも心情を持って仕事に取り組むことで意識は変わります。




僕が入った当時はトイレ掃除は、一部のスタッフだけが見回って、掃除することになっていました。


これじゃだめだとすぐ気が付きました。




上司に相談しました。




気が付いたスタッフがトイレットペーパーを補充したり、汚い部分を清掃すれば全然違う。


そして、閉園後自分たちの持ち場のトイレを皆で掃除すれば一か所10分あれば終わるのに、なぜやらないのか?




すると上司は




「じゃあやってみろ」




ある意味こういうなんでも出来るから良かったのかもしれません。




仕事は増えるけど、根本の仕事だと考えてたので各部署に提案しました。でも




速攻でトラブルに。




以前にも書いた、外部委託の遊具会社「佐伯工業」が猛反発してきました。


言い分は




「わしらは遊園地のことは関係ない。遊具を安全に動かすことだけが仕事や」




こいつは糞だと思い一年目の若造がキレながら




「あんたたちも遊園地のスタッフだろ。何が関係ないんだ。とにかく掃除をしなさい」




言い分も、言い方も出鱈目でそこの偉い奴50代の空手家を激怒させてしまった。




上司に即刻怒鳴り込まれ、関西から来た気象のあらいおっさん空手家が、事務所で切れまくった。




「小僧ぶち殺すぞ」




とも言われた。まぁそんな時代で




僕は、無理やり謝罪させられ、居酒屋に呼ばれ、永遠とこのおっさんの説教と、金持ち自慢の話を聞かされた。




やっぱり社会はしんどいと思った。でも考えは曲げなかった。




上司が上手く説得してくれて、こいつら佐伯工業も含め、みんなでトイレを掃除することになった。




あたりまえじゃ糞がと思っていた。




この時の上司の法橋mgには毎日怒られて説教されていたが、こういう迷惑も沢山かけた。だからイーブンだな。






こういう風に本当に今じゃ犯罪の行為もなんのその


荒っぽい出来事満載でした。




もう一個言えば






タイムカードを押し忘れると凄く怒れれる。




上司のハンコを貰いに行って、やっと時間を手書きで記入できる。




でも、


出勤の時は半分寝ぼけているからつい忘れる。




退勤の時は、残業時間が限られてるから、押さなきゃいけない時間があって(それも変な話だけど。明らかに違法だ)


何時までに押せみたいな決まりがあった。




みんな必死で守っていたが、那須君(21男)は無理だった。


忙しさにテンパりどんどんおかしくなっていった。




タイムカードも多々忘れ、ある日上司がモロに切れました。


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