軽井沢編-15
大勢のアルバイトがやってきた。
この頃ゴルファーズロッジに移り住んでいた僕だったが
最初はホテル勤務の男と二人部屋だったが、ターンテーブルとかDJ機材を無理やり運んで、幅を利かせていた為か、このホテルマンもすぐに仕事を辞めて行った。
寮の問題も、仕事もこの頃って、キッチリとした決まりとかないから、ある意味弱肉強食だったのでその構造に気が付くのが早くて良かったと思った。
そんな中、大勢のアルバイト達がきた。
リゾートバイトののりで来た大学生がほとんど。
あとは、訳アリのおっさんとか20代後半が少し
やはり、ヤングロッジの寮では大学生たちが幅を利かせて常に飲み会を開いていた。
オッサンはしれっと静かに過ごしていた。
そんな大学生も凄く働く奴はやっぱりリーダー格で、皆を纏めてガンガン働く。
そして毎日飲み会。
いつ寝ているのかと思っていた。
このリーダーが舟木(男)という若者。
とはいえ、年齢は2個くらいしか変わらないけど。
この年度は僕は舟木とは関りが薄かった。
いきなりアルバイト達を纏めて仕事をすることになって、てんやわんやしていた。
上司から毎日説教され
アルバイトから舐められ
社員というだけで、残業は夜10時くらいまでは普通で
休みもほぼ無し
で
月給手取り13-14万+残業代。
残業代があるから良かったけど、今考えると恐ろしいな。
もっと楽をしなきゃならないと思った。
じゃないと体がもたない。
石川さんのと子分のハリオも飲食が忙しすぎて、遊んでいる暇もない。
那須君も飲食で自社の社員ということでコテンパンに働かされていた。
これが原因でおかしくなるのだけど。
おっぱいのでかい中嶋も売店で一生懸命働いていた
6月が嘘のようだった。
リニューアルオープン1年目の遊園地の陰にはこんな苦労が沢山あった。
華々しく元気に見えるスタッフだが、内情はこうだ。
朝まで飲んでいる大学生達と
夜中まで働き続けてある意味ハイになっている社員
流石にこんな感じだと事件も沢山勃発した。
先ず、鈴木が太りだした・・・・
この糞忙しい中、何故か?
社員候補をけって、トイレ掃除など嫌な仕事は全て拒否
レストランで働き、定時には寮へ帰り、同僚の不細工なヤリマンとタッグを組み遊び惚けていたからだ。
あの可愛かった鈴木はいない
ぶくぶく太り、精神を病んでいった。
本当に可哀そうで見てられなかったので、一度
「辞めて帰った方がいい」
といったが、変な遊びを覚えた鈴木は帰ることを拒否した。
そして、8月に入り忙しさがピークを迎える頃に鈴木が何も言わずに消えた。
淋しかったがそんなことはどうでもいいくらい大変だったし、僕は僕で可愛い女子大生が沢山いたので、ナンパに忙しかった。




