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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
14/108

軽井沢編-14

6月に僕は正社員として軽井沢に帰ってきた。






出迎えてくれた高橋親父(32)と一緒に飯を食い、自転車を返した。


なんだか元気がない高橋親父。


このころ、高橋親父は借金があり(そんな奴ばっかりでしたが)このバイトでは返せそうもないので、辞めて新宿に帰るとのことでした。


でも、新宿へ帰ればリスクの高い高額バイトがあるけど、みんなに会えなくて寂しくなると・・・


僕も自転車をもらったり、色々と面倒見てくれたから、寂しい気持ちだったけど事情を抱えたおっさんの背中はなんだか大きく見えた。








その後高橋親父は、高田馬場あたりで風俗の呼び込みの仕事に復帰したと連絡があって以来音信不通になりました。


山ではこんな人間ばっかりと接してきたので、欠かさず日曜日の「ザ・ノンフィクション」を観る。


もしかしたら出ていないかなとか思いながら。





そして正社員として出勤し始めて自分のデスクというものを与えられ、みんなに紹介された。


僕の上司は


法橋mg 小太りの関西弁の33歳くらいの人


辻岡さん 29歳 ぼくを最初に迎えに来てくれた大男





同期として


那須 21歳 男 レストラン部門


柴咲 24歳 男 レストラン部門


東条 29歳 男 園内管理





後センパイが同じ部門にいて


市場さん 29歳男 地元の通いの社員で家族と嬬恋村に住んでいる。





あれ?





鈴木がいないなと思って聞いたら、鈴木は正社員を断ってアルバイトとしての契約をしたらしい。





寂しかった。


アルバイトということは、季節が変われば契約が切れて、帰ることになる。


一緒に入社して最初は心の支えだったからだ。





ここに書いた今の人たち


おそらく一人も会社に残っていません。


そういう会社だからです。





さて、6月は暇でした。


雨が降ったりすると遊園地も人員削減で、アルバイトをほとんど休みにして、社員もここで公休から消化していく。


公休を消化しないと夏の期間はほとんど休みがないからです。


地獄の前の静けさ。





みんなで和気あいあいと高橋親父の部屋で「桃太郎電鉄」とかやったりして、のんびり過ごしました。


事件っていうのは、人がたくさん集まると起きるものです。





7月から夏がの準備が始まり


東京で採用したアルバイトたちの第一弾が大勢やってきました。


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