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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
13/108

軽井沢編-13

僕は1か月の研修期間を経て、一回東京本社に行き、ついでに実家に帰ることにした。




1か月ほぼ休みなしで、残業もしたので時給850円とはいえど、1か月で20万近く手にした。


そこから従業員食堂の代金 1回300円などを差し引いても、15万以上は残った。


外食する時は、ほとんど石川さんが面倒見てくれていたのでかなり助かった。




東京へ帰る直前に、板金工場へ勤めている友達に電話して、




「速攻で何でもいいから車を用意してほしい」


と伝えると渋い返事が返ってきた。


どうやらいい車が一台ソアラあったが、売れてしまったとのこと。





「くっそー!誰だ?ソアラ買った奴!」


と思ってたら








その人こそ、今のTTなんですがね。




くそーー


と思い、切実に車が必要と話すと、何とかしてくれるとのこと。






そして、駅まで石川さんが送ってくれ、電車で東京へ帰った。


本社は原宿のど真ん中のパレフランスとかいうビル。


ここで正式に社員として採用が決定した。




初めて来たときはどうでもよかったし、軽井沢なんて行きたくなかったけど、たった一か月で馴染んでしまった・・・


早く帰りたかった。軽井沢に!





今考えると、本当に石川さんのおかげだと思う。


僕も社員になったらそういう先輩を目指そうと決めた。




そして、地元へ帰って、車屋の友達に会いに行く。


用意してもらっていたのは




「alto」




知ってますかね。


スズキのアルトという軽自動車。


当時の軽は弁当箱みたいな形に細いタイヤ。


しかも4ナンバー。


業務用




しかも、事故車を修理してくれたらしく、見た目もぼろぼろ・・・


でも、急なお願いを聞いてくれた、友達と、会社の人、社長には感謝しかなかった。


社会人になって、外に出たら本当に色々な人に支えられてきた。




そのアルトを8万で譲ってくれた。


こんな赤字の客いませんよねって感覚で




「本当にありがとうございます!!」




と現金は無いけど元気はあるなんて言いながら、挨拶を丁寧にして、その場を去った。






実家に帰って、先ず真っ先に積み込んだのが




DJ機材とレコード




???




なんかこの時は、生活からこのレコードとかが無いのが、本当に淋しかったんだと思う。


あとは、適当に服を詰めたら軽自動車アルトはパンパンになった。




怖いので高速道路を走らず、ずっと下道で軽井沢を目指したが、バイパスにはなっているが、碓氷峠を登らなきゃいけない・・・


フルペダルで時速40-45k でなんとか登りさらに山を登っていく。




改めて思った。




なんで、こんな機材とレコード持ってきちゃったんだろ


流石20代



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