軽井沢編17 ーエピローグ①ー
帰宅後
僕は実家で目が覚めた時に急激に悲しくなり、数日間何もせずに過ごした。
僕はリゾートバイト、リゾート社員、を19歳の時から経験してきた。
19歳の時は車の合宿で郊外へ
その年の冬からはスキー場へ山籠もりバイト
その後ラジオ関係の専門学校へ行くのだが
学生の頃の夏休みは、某高原のホテルで住み込みのバイト
ラグビー部や大学のテニスサークルの合宿の飯炊きと掃除
そして、社会人になったら、リゾートへ。
こうして、24歳にして実家に帰ってきて見ると、人恋しくて仕方がない。
これは一種の病気みたいなもので、リゾートにいる頃何度となくそういう人間を見て来た。
何回か登場した元気がその悪い例で、元気という若者は、解雇になっても寮に居座り、挙句の果てには寮からも追放されて実家に帰るのだが、色々な経緯を経て精神を病み重度の鬱病になってしまう。
今までは同年代の人間がすぐ近くにいて、淋しいと思うことは無かった。
だから、山を下りると現実に帰ったような感覚になり、またあの楽しい生活を渇望するようになってしまうのだ。
僕もしっかりとその病にかかっており、どうにか次の就職先を見つけはしたが、友達とルームシェアをすることになった。
その部屋で某AⅤ監督とどうきょすることになった。
その部屋は東京の調布に借りており、ここでもいろんなことが起きるのだが、山から帰りたての僕は仕事を辞めたと言ってもまだ色々な関係者とは連絡を取っていた。
その部屋には2人の女の子が遊びに来た。
東条湖の時に好きだったコズと軽井沢へ帰ってからのあの子
コズは僕が去った直ぐ後にできた彼氏に浮気されたという理由で急に遊びに来た。
僕は新橋でデート中だったが、その子をタクシーで帰らせ、コズを東京駅まで迎えに行った。
なんだか訳のわからない話だったが、とりあえずセックスはしておいた。
それ以来僕も向こうも憑き物が落ちたかのように二度と会うことは無かった。
そしていつしか、1人暮らしを望むようになり、あのどうしょうもない人恋しさは静かになくなっていき
山で出会った関係者とも次々と縁が切れて行ったのだ。




