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裏Resort  作者: まさぐりまさお
最終章
105/108

軽井沢編16 ー帰郷ー

退職願はさっさと受理され、寮の引き渡し日が決まった。




その間に車を処分した。



あの、怪しい車屋で25万出して買った三菱ディアマンテ


オイル漏れを起こし東京で緊急修理8万


ラジエーターの配管が壊れ、修理で10万


エンジンが壊れ、乗せ換えて15万




そんなボロ車を、あの計算のできない嬬恋村の地元の後輩、熊木に買い取りさせることにした。


熊木は喜んで買い取った。




多分10万くらいで買い取ってもらったと思う。




熊木は転売すると言っていた。




足が無くなった僕は一刻も早く東京へ帰りたかった。


何せ、足は無いので荷物を全て東京の実家へ送り、あとはスーツケースと手荷物だけ。






どうやって帰ろうかと思案していたところ、あのスエさんが送ってくれるという。


しかも、東京へ用があるとかじゃなく、とんぼ返りで。


そんないい人この世にいますか?


本当に感謝してます。






天気のいい9月のある日


寮の荷物を全部出して、スエさんの車に積み込み、




「じゃ行きましょう。」




と言った。






ここに来た時には想像すらできなかった終わり方だった。


スエさんの大き目なジープはゆっくりと発車し、砂利を踏みしめた。




夏が終わり、ゆっくりと秋になって行く軽井沢




スエさんの助手席で勝手に浸っていた。




「あのドラマみたいですね。」




「え?」




「ほら、ビーチボーイズ。反町隆史の」




「観てないや」




とチグハグなやり取りをそのまま続けた。




そう。


僕の勝手な世界。


泣きそうになって、無理に窓の外を見ると優しい緑の景色が流れる。




短期間で人と繋がり、たまに恋をして


短期間で離れていく。


僕には辛過ぎる。


身体と心がついていかない。




仕事を、辞めた理由の1つだった。






スエさんは東京の実家まで送ってくれた。


荷物を下ろすと、そのまま嬬恋のに帰っていった。


僕は、実家の部屋で横になって色々と思い返した。






そのまま寝てしまい、朝起きると


今まで、長い夢を見ていたみたいだった。


突然悲しくなって泣きたくなった。

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