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裏Resort  作者: まさぐりまさお
最終章
103/108

軽井沢編14 ー夏の事件簿(幽霊編)ー

夏はとにかく夜、花火をして遊んだ。




借金王のハリオに3万円分とか花火を買わせて、一気に火をつけて盛大に打ち上げたりした。




花火は敷地内でやるとバレた時に怒られるから、車でちょっと行ったところでやる。




その帰り道よく幽霊を見た。




嬬恋村で幽霊は当たり前らしく、見て事が無い人の方が珍しい。








あのハリオも、住んでいる別荘地にお化けが出るというのだ。




橋の欄干にいつも腰を掛けている男の子がいると。






よくよく、年寄りに聞いて歴史を勉強してみると、群馬県嬬恋村は浅間山が近くにあり、昔大噴火を起こして、犠牲者が沢山出たのだった。


それは村の8割の方々が亡くなった、なんとも凄まじい災害であった。




その霊を祭っているのが、鎌原観音堂であるのだ。




まさにその一部にある施設こそ我々の住んでいるプリンスランドであり、嬬恋村なのだ。






かくいう私もこの時に沢山の霊体験をした。




ただ、詳細は語れない。






なぜなら






ハリオ達が住んでいた別荘地あたりには強烈な霊を持つ幽霊がいるという話を先輩の鎌Pこと鎌田さんから聞いた。




鎌Pはハリオの先輩で、この話に初期に出て来た人物。




ハリオ達が住む別荘地は勿論災害にあった地でり、そこをプリンスランドがスキー場として営業していた痕跡も残る土地であった。




前々回の話の首つり自殺未遂の人が見つかったのも、このハリオが言う橋の欄干なのだ。






その近くでは夏にキャンプファイヤーをお客さんに提供しているのだが、そこでは夏らしくお客さんのレクリレーションとして「怖い話」が行われる。




その行為に震えながらビビっていたのが鎌Pだ。


鎌Pはこの辺の霊事情を知っているという。


だからか、このキャンプファイヤーをしている場所では絶対に怖い話など面白半分でしてはならないと言っていた。




ただ、夏の最後のこの日


キャンプファイヤーの仕事が入り、鎌Pと二人でいつも通り仕事をした。


例のごとくお客さんは「怖い話」をした。


それを僕は聴かずに、車の中で待機しながら少し仮眠を取っていた。




鎌Pはその話を聞いてしまったといって青ざめていた。






その3年後






僕が退社した後だが、鎌Pも僕の後輩の南谷という経理の女子社員と結婚し、子供を授かり退社して、東京で仕事をしているとのことだったが・・・・


職場で急死してしまったのだ。




これは本当の話。






ちなみに僕も後に心筋梗塞になったが、一命を取り留めた。






嬬恋村で遊び半分での「怖い話」はしないようにしましょう



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