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カレイラの勉強
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理性と悟性。
あるいは、感情と心。
二つの似たようなものを、子どもは、とか、大人は、とかと、勉強する。
そのうち、難しいのは、大人になってから、勉強してとなる。
カレイラも、大人になってから、勉強した。
アナスターシャと別れて、本を読む日が続いた。
学校で教える傍ら、家に帰って、暖炉の前で本をよく読んだ。
そういう現実には、一見役に立たないものが、ある方面からは、遊びということで、
必要だと書いてある。
子どもが、伸び伸びと勉強していけるように、大人にも、余裕がある方が、そういう環境になると思う。
そして、子どもの発言に、独創性が出たり、テストで100点を取る子が出たり。
嬉しいことは、この学校教育の腐敗の中でも、子どもの知識欲は、無意識のレベルで、確実に存在すると認めること。
それこそ、悟性が認められることだ。