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基礎教育
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子どもに教えることは、まず基礎学習である。
教えるということの前提は、理解できることを教えるというところがある。
教育も堕落したといわれるけれど、教わる方が、ついていけないということが当てはまる。
難しいことを易しくというけれど、こればっかりは、元々の基礎学習ができてなければ、
まずその前提条件を満たしていない。
まず教えなければならないのは、態度。これが、基本である。
心こそ、教育の基本ではなかろうか。
昔嫌いだった先生が、そう教えていたけれど、カレイラも先生になって、そう教えるようになったのは、不思議である。
カレイラが、旅をした。これは、時代の問題もあって、どうにも、ままならない土地柄での、
カレイラ自身にあった才能が、違う土地で、満たされるという考えから。
旅の途中で、考えを確かなものにしたカレイラは、自信を持つようになる。
そして、学校へと赴任する。
そういうことがあって、子どもたちが、どういった態度を持つかを見ている。
そこをおざなりにしない。ここは、まず知識を詰め込む前の条件である。