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異教徒
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イヅレアには、宗教が二つある。一神教と多神教である。
イヅレアという国が、島国であったこと。
舶来の宗教であって、民族の独自の文化は、それによって変化した。
古来、人々は、狩り、牧畜、または、農業を営んでいた。
そこで、狩りの人はその神を信じていたし、農業の人はその神を信じていた。
それは、対をなすものではなく、自然を対象にするものであった。
自然そのものが、神と同義であった。
近代に入り、宗教が二つになる。
先にも述べたが、一神教と多神教である。
その当時、多少の諍いはあった模様で、それぞれの神を主張することが、対立の要因であった。そもそもの舶来の異国が異なるわけだ。
宗教は文明を発達させ、文化をもたらした。
イヅレア国を発展させるには、もってこいの事例だったのである。