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22歳♂ 何故か女の体に転生しました。  作者: BrokenWing
第二章
46/99

閻魔、再び

遂に新章です。

ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。

引き続き宜しくお願いします。m(_ _"m)

         第二章 


       閻魔、再び



 ん? 夢の中か? リムは?

 返事は無い。

 体中が痛い!

 節々が悲鳴を上げているようだ。


「リム! 居るんだろ? もう起きていいだろ? 交代だ! というか、何だ? この痛みは! おい、説明してくれ!」


 やはり返事は無い。

 俺が起きる事も叶わず、痛みに耐えていると、いきなり聞き覚えのある声が響く。


「アラタ君、久しぶり~。」

「リム! じゃないな。 その声は、閻魔大王! でいいんですよね? お久しぶりです。」

「うん、覚えていてくれて、嬉しいよ~。」

「アハハ、忘れる訳無いじゃないですか。この世界に俺を叩き込んだ張本人を。」


「おや~? 不満なのかな~?」

「いや、性別以外の不満は無いのですが、その、辛い事があったので。」

「うんうん、ちゃんと見ていたよ~。でも、手を貸せ! とか言われてもね~。」

「げ! そんなとこまで見ていたんですか? そこは忘れて下さい。と言うか、何で俺みたいな奴をそこまで?」

「当然だよ~。君達みたいな、不安定な魂、放っておけないからね~。」


 だったらさっさと男の身体に!

 と思ったら、機先を制された。


「君は知らないかも知れないけど、僕の本来の仕事は魂の番人だよ~。でも、流石に異次元のこの世界にあまり干渉は出来ないのよ~。」

「なるほど。それで、またアフター何とかですか?」

「いや、それはもう必要無さそうだね~。僕の見込んだ通り、君の魂はちゃんと男性の身体に入ったよ~。」


 俺は思い出した!

 そうだ、俺は最後、スコットの身体に俺の魂を移す呪文を唱えたんだ!


「という事は成功したんですね! そうだ、スコットの魂は?! また2重魂とかは?!」

「うんうん、大丈夫だよ~。」

「そうか、良かった! って良くない! やはりスコットは死んだんですね?」

「そうだね~。彼は辞退したんだよ~。」

「え? 辞退って何を?」


 一体何のことだろう? さっぱり分からない。


「う~ん、分かり易く言うと~、君の蘇生魔法、あれは結構いい線行ってたんだよ~。彼に現生への執着があれば、成功していたかもしれないね~。」

「なんと! そうだったんですか!」


 ふむ、それが本当なら、スコットは現生への執着が無く・・・、あ、そういう事か!

 辞退したって言うのは。


 あの野郎! 

 俺があれだけ頑張ったのに、あっさり諦めやがって!

 起きたらお仕置きだな!


 しかし、よく考えてみると、そのお仕置きする相手の身体に俺が居たりする。


「なるほど、何となくですが、分かった気がします。それで閻魔大王、アフター何とかで無いなら、何故ここに? 後、この身体の痛みは?」

「うんうん、それも教えてあげようと思ってね~。」

「ありがとうございます。」

「結論から言うと、君がその世界で育てた能力が、彼の器にまだ収まりきっていないのよね~。」


 ん? 俺のチート能力のことか?

 確かに、俺のステータスは、リムのと合わさっていたせいもあり、スコットの3倍以上ある。


「でも、多分、もう少しの辛抱だね~。うん、今見たけど、問題ないね~。」

「そうなんですか。あと少しなら何とか。色々とありがとうございます。」

「礼には及ばないよ~。君も僕の期待にちゃんと応えてくれんだから~。あの気持ちの悪い状態には、僕も辟易していたんだよ~。」


 ふむ、腐っても魂の番人とやらだ。

 その使命感でわざわざ俺に会いに来てくれたのだろう。


「まだ腐ってないけどね~。じゃあ、多分君が望まない限り、もう会う事は無いと思うので、さようなら~。」


 げ! 相手が一応神だという事を忘れていた。

 きっちり読まれている。


「さようなら。どうもでした~。」


 閻魔、相変わらずだな。

 しかし、色々と教えてくれたことには素直に感謝しよう。

 できれば、こうなる前に教えて欲しかったのだが。


 去り際に何か意味深なことを言ったような気がする。

 まあ、今は関係ないだろう。


 それよりも、これからだ!

 閻魔の言ったことが本当なら、この痛みももう少しだけのようだ。

 そして、俺はこの世界に来てからの最大の目的を、達成してしまったことになる。

 そこは素直にスコットに感謝するのみだ。


 しかし、本当にこれからどうしよう?


 俺は痛みのせいか、再び意識が薄れた。



 ん? 何やら股間がこそばゆい。


「その感じですわ。そうすると、殿方は喜ぶのですわ。」

「なるほど。初めて触りました。何か大きくなって面白いですね。」

「ミレアちゃん、それ以上やったら、白いの出るかもっす。」

「お姉様方、その、もうやめたほうが・・・。」


 まだ身体が痛いが、これはヤバい!

 堪えながら目を開ける!

 

 俺のナニに手をかけているミレアと目が合う。


「お、お前ら、一体何をしているのかな?」




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