-君と二人で一つ-
一番目の作品ということでかなり読みずらいものとなっておりますが…よければどうぞ!
(たとえば君が天使で、僕が悪魔だとしよう。
このお互い憎み合っているような者たちが混ざり合うとどうなると思うかな?
まあ結論は僕にもわからないけどね。僕は君に宿り住まわれてすごく心地がいいよ。君はどうだい?
私がいるだけで幸せじゃない、だって?うんそうだね、その通りだ。
君は僕の考え方を読めるというか同じ脳を経由してるからかわかってしまうんだよね。
だけど僕にはわからないんだよ。けど君とこうしていつまでもいっしょにいられるんだから幸せ以外の何物でもないさ。
君は今どこか行きたいところはないかい?
みたいもの、感じたいものすべて半分だけでいいなら、その片眼に光を灯すため僕の足は壊れるまで使い古してやってもいいさ。ならいっしょに未来を見つけに行こうか。
台詞は臭いけどいい響きだろう?君の望む限り、僕と君だけの一つの身体の限界を超えて、あの遠い空の地平線の彼方を目指していこうか。次をつかむために)
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僕は日の長い夕陽が差し込む201号病室で目を覚ました。
幸い記憶は鮮明に残っていて、日付までもしっかりと覚えている。
あの頃は春だってから…
事故が起こってから、目を覚ますまでだいたい4から5か月くらいかかったって事か。
あれでよく僕は生きていたな…
君はどこだい?双子の妹も僕が生きているなら生きているはずだ。
それにしても感触が可笑しいな…足は僕のものだし…
手も…何か細いような…僕ってこんなに弱弱しい手をしていただろうか。
結局考えていても睡魔には負けてしまうな…
久々の現実に引き戻されて身体が参っているのだろう…
僕は考えることをやめて睡魔に従うように眠りへと着いた。
(新芽が奏で始めたある春の日のこと。
僕と君は公園にある並木道が桜で満開になっているという噂を聞いて
噂通りきれいに咲き乱れゆく桜を二人で見上げ、感動に浸った。
その余韻が続いていた歩道を歩く僕らに、暴走してきたある一台の車が衝突してきた。
犯人は花見での飲酒をしていて、僕らを轢き去った後にガードレールに車ごとめり込んだ。
その時の破片が心臓を貫通、完全なる即死だったらしい。
そしてその事故から目が覚めると君と僕は一つになっていた。
最初は僕もうっすらとしか気が付かなかった。
事故で君と僕は同じ刹那に車に轢かれて
僕は左眼と心臓の半分、一部の臓器。君は右眼と心臓の半分、一部の臓器を失ってしまった。
僕たちは双子だったためか、相性が良かったのかもしれない。
結局親たちが論争に審議を重ねて。
双子の兄である僕を基にして、双子の妹である君の半分を僕の失われた身体の部分に埋め込んだ。
全ての臓器が無駄にならず、完璧といっていいほど僕の失った臓器と、君の残った臓器が重なりあってしまった。
完璧とか言っていいものなのか…
え?そうだね。君といられるならどんな形でも構わないさ。
同じこと考えてたって?はははっ!君は僕と同じ考え方してるって言っても、僕の心を読んだに過ぎないのだろう?
まあそれもそれでいいかなとは思っているけどね。
君と僕が半分ずつ分け合ってできた身体は僕にとって世界一美しいものさ。
話をもどそうか。
目を覚まして二日ほどすると気になっていた箇所も、違和感もなく自分の身体のように扱うことができた。
多少のリハビリをし数日様子を見て、そのあとは通院らしい。
そして通院の日、今までなかったほかの不自然さを感じた。
脳、心、全身に響く君の声を僕は間違えずはっきりと聞き取った。
「私とあなたは一つだよ。」って君は言ったね。
そんな恥ずかしいこと言うな?たまには懐かしいことを思い出すのも悪くないだろう。
つい嬉しくってね。
その日から君は僕の脳や心、まれに全身にまでも響き渡って震えるような、澄んだ声で問いかけてくるようになった。
君の瞳は左眼で、僕の瞳は右眼。
色が違うから簡単にわかるよ。
左眼で見た景色は僕の身体に宿り住んでいる君も見られるらしい。
本人談だけどね。うんうん、ちゃんと信じてるよ。
だから僕は君と共にどこまでも一緒に世界を旅して色んな物を見て、たくさんのことを学びたいんだ。
じゃあここで僕たちの懐かしい思い出はおしまい。
じゃあ行こうか。君の望む限りどこへでも…)
とっても小説というものは難しいです。
どこをどうすればいいなどもらえるとまた書こうという風になれると思うのでよろしくお願いします。