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神様がくれた

作者: 篠原司

神様がくれた毒林檎

両腕に押し抱き

鮮やかなその赤色に

甘やかな口付けを


得たものは自由

対価に命

悪い取引じゃない

でも

神様はきっと

人間が、嫌いなんだね

赤い果実()はいつだって

甘くて苦いと決まってる

餌と罠

甘い魅惑にご用心


神様がくれた毒林檎

両腕で掻き抱き

華やかなその赤色に

軽やかに口付けを



無くしたのは言葉

対価に争乱

悪い取引じゃない

そう

神様はきっと

人間が、恐いんだね

自ら創った小さなものに

(しい)されやしまいかと

白と黒

容易に返る、石取り遊戯(ゲーム)


神様がくれた毒林檎

両腕で握りしめ

(あで)やかなその赤色に

しめやかに口付けを


神様がくれた毒林檎

赤い実に歯を立てて

素敵な夢と、さよならを

楽園と、決別を

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