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詩集「くらしいの歌」

過去のあいつが泣くもんだから

作者: くらきしい


春風がそっと頬をなでる

ぼさぼさになった髪を見て

君が笑うから、僕も笑った


穏やかで、平和な日々

憧れてた日常を掴み取ったんだ


なのに


どうしてかな? どうしてだろう?

あいつが僕を睨んで言うんだ

「ボクのこと、忘れたの?」って

忘れてなんかいないのに

置き去りにした過去のあいつが

そう言って泣く


ひどいじゃないか

努力して、苦しんで、やっと……

ふざけるなって

もう二度と僕の前に現れるなよ




僕が願うから、ボクは生まれた

退屈で、暗い日々

心を閉ざし生きたいって

そう言ったのはお前だろ


なのに


何でだよ? わかんねえよ

お前はボクを無いモノにして

「おまえはもう、いらない」って

忘れてなんかいないのに

置き去りにしたボクの存在

なかったことにするんだ



お前ばかり、ずるいんだ

ボクだって、ボクだって

幸せに生きたいんだよ、馬鹿!


ひどいじゃないか!

努力して、苦しんで、やっと……

ふざけるなって



ふざけるなよ

ぼくたちは、馬鹿だ




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