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第38話 私たちの夜はこれからだ!

「……うわー本当に寝間着借りちゃったよ」

「レイさんがその台詞言うんですか……」

「……そろそろ猫の姿に戻りたい」


 俺たちは女王様のメイドによって着替えられた後女王様の部屋にやってきた。 俺には他人によって着替えられるという経験が数回ある(主に女装的な意味で)がなかなか慣れない物で恥ずかしい。


「しかしハイちゃんの部屋も真っ白だね」

「ええ、この城の壁は真っ白ですよ」

「へぇ~」


 女王様ハイちゃんの部屋は簡単な机と椅子。 そして真っ白なタンスに大きな天蓋付きのベット。 これまた女王様のイメージ通りの部屋だ……何というか予想通り過ぎて恐いな。


「あ、でも私たちは何処で寝るんですか? 流石にベットに四人一緒寝るのはキツそうですけど……」

「大丈夫でしょう。 ……そんな事よりもこうやって友達を自分の部屋に誘うのは初めてなんですよ! 今日はいっぱい話しましょう!」


 ハイちゃんが俺たちに向かってキラキラとした目で俺たちを見てくる。 何コノ女王様可愛い……一応年上だよね?


「ああ、ハイちゃんってこういう事するの初めてなんですか?」

「ええ! 友達は居ますけどこうやってみんなで泊まろうなんていうのは初めてです!」

「じゃあ、何で私たちとは泊まるの? 一応会うのは初めてだけど」


 アリアとハイちゃんの会話に黒猫さんがもっともな疑問を投げかける。 俺も疑問に思っていたが「ま、いっか」とスルーしていたのだが。


「ええとですね……それは……」

「?何故私を見る?」

「い、いえ……何でも無いですよ」


 ハイちゃんは黒猫さんの質問を聞いた後、俺を見て顔を逸らした……な、何?この初々しい反応は……ま、まさかハイちゃんは……。


「まさか大会に出てた私に惚れたのか!?」

「え!?いえ、そんな事は無いですよ!」

「あ、無いんだ……」


 こんなかわいい人に惚れられたら最高なのに……。 あ、でも今は女か……なんか複雑だな。 なんて思いつつも俺は勝手にベットに座りハイちゃんと話を続ける。 


「まあいいや、話そう話そう! 俗に言うGTだよ!」

「ジーティー?」

「ガールズトークだよ! ガールズトーク! さあ、寝るまで話すぞー!」

「よく分からないけど……みんなで寝るまで駄弁ろうって事ですか?」

「そうじゃない?」


 みんなには一応伝わったようだ……とりあえず俺は黒猫さんを膝に乗せ、アリアを俺の横に座らせ、椅子に座っているハイちゃんに話しかける。


「何で私は膝の上なの?」

「撫でたいから」

「変態」

「そう言われたのは初めて……」


 使い魔だしいいよね……俺の物だし。










「砂糖は作るのにはまだまだ問題があるんですよ」

「へ~」


 ハイちゃんとは最初、食べ物の話で盛り上がった。 会食の料理は何処で作られたのか、砂糖は何処で作られたのか等色々な事を聞いた。 会食の料理は全てハイナ教国で作られていることや砂糖畑を作る事への苦労を話してくれた……明らかにガールズトークでは無いね。 


「砂糖畑を作るには土地を耕す必要がありますから……精霊の居場所を減らしてしまうんです……」

「ああ、なるほど……」


 ハイナ教国にも独特の悩みがあるんだな……エルフの国らしい悩みではあるけど。 俺が納得していると黒猫さんから疑問の声が上がった。


「精霊がいなくなると苦労するの?」

「苦労するのはエルフだけだけどね。 エルフは他の種族に比べて非力な分精霊に危険を察知して貰っていち早く準備しておかなくちゃいけないんだよ」

「ご主人様には関係なさそうな話だね」

「私も色々苦労はしてるんだよ……」


 レア装備の為に「マジック・テイル」に何万円課金したことか……。


「やはりその強さには秘密があるんですね」

「あー、うん。 色々と」


 「マジック・テイル」の事なんて言っても信じないだろうな~っと俺は今更ながらアリア達との違いを感じていた。






視点変更 レイ→彰


「う~ん……ねえ、アキ? アルカナソードとハウンドソード、どっちを作った方が良いと思う?」

「俺としてはアルカナソードだな」


 俺は今、個人ギルド「銃剣の誓い」の総本部に来ていた。 「銃剣の誓い」は【製作】中心のギルドだ。 分かりやすく言うと素材を集めて武器を作って売るを繰り返してお金を貰う奴らだ。 それ以上の事を俺は知らないし興味が無い。 今はアルナが新しい武器が欲しいらしくここまで来ている。


「ふーん、アキが言うならアルカナソードを買うよ……いくら?」

「2万Gだ」

「う~ん、今持ってるお金ギリギリだけど……買っちゃおう!」 


 アルナが受付の男と軽い会話をし、金を払っているのが見える。 俺はその光景を少し遠くから見ていると、隣をある男が横切った。 その男の持っている装備に俺は珍しい物を見たと感じた。


「いあやぁ~良い買い物をしたよ~! ……アキ、どうしたの?」

「……いや、経験の腕輪を装備している奴がいてな。 珍しいと思って」

「……懐かしいね。 あの事件からもう二年も経ったんだね」

「ああ」


 あれは、大事件だった。 運営のちょっとしたミスが起こした大事件。 あの事件のせいで解約したプレイヤーが何人も居た。 勝ち組はとことん勝ち上がり、それ以外の者は置いていかれた。 


 そして陸はこの事件で「マジック・テイル」の頂点に立った。


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