表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/142

第3話 今後の作戦会議 それと騎士団長と遭遇

見てくれた方、こんな文章ですがありがとうございます。

 さて、俺達が街に向かって歩いているとなんかジャラジャラと装飾がしてあるいかにも騎士の偉い人だという感じの鎧を着ている人が後ろのたくさんの騎士を連れてこちらに向かってくる。


「何しに行くんだろうね?」

「……あの、レイさんものすごく嫌な予感がするんだけど。」

「え?何?アリア悪いことでもしたの?」

「してません!」


 アリアがそんなに悪い子だったなんて……そんな事を思っていると、派手な騎士がこちらに気付き近寄ってきた……え?何?ナンパ?だったら一瞬で火の海にするよ?


「すまない、そこのエルフのお嬢さん方。」

「うわ!鎧が喋った!」

「鎧なんですから中に人が居て当たり前じゃないですか。何言ってるんですか。」


 うーんアリアの突っ込みは中々厳しい。 派手な騎士が唐突に兜を脱ぐと俺たちに挨拶を……うわ!若!そしてイケメンな金髪のエルフであった。


「すまない、自己紹介が遅れた。 私はオルアナ王国騎士団長のレオーナだ。」

「え!えーと、アリアです。」

「レイです。」


 アリアは騎士団長だと知った瞬間なにやら緊張しているようだ。 とりあえず俺はこの、騎士団長を【補助 サーチ】でステータスを見る。


【レオーナ エルフ レベル60 ♂ 剣士】


 騎士団長だというのにそんなにレベルが高くないんだな。 もっと200位はあると思ったが。


「そんなに強くないんですね。」

「えっ?」


 あ、口が滑った。


「ちょ、ちょっとレイさん!何言ってるんですか!」

「貴様!団長のレベルがいくつか知っているのか!」


 騎士団長の隣にいた部下らしき人が話に入ってきた。


「うん、一応レベル60だよね?」

「レ、レイさんそんなけんか腰にならなくても。」

「ハハハ!おもしろい嬢ちゃん達だ!」


 騎士団長が、豪快に笑っている。 クソッイケメンめ……


「ところで、騎士の方々がこんな大所帯で何しに行くんですか。」

「ああ、そうだ。 君たちに聞きたいんだがこっちでペガサスを見かけなかったか?」

「ペガサス……ですか?」


 ……こっちを見ないでくれアリアよ。


「ああそうだ、ついさっき騎士達にペガサスが砦を乗り越えて王国内に入ったと報告があった。 君たちも何か知っているか?」

「知っているというかなんというか……その。」

「ペガサスを召喚したのは私ですけど……」

「「「……へ?」」」


 騎士達が変な声を上げる。 アリアは、小声で「……もうどうでもいいや。」と呟いていたのは聞かなかったことにしよう。


「やはり愉快な冗談を言うお嬢さんだ。 召喚なんて君みたいな若い子二人いても出来ないよ。」

「じゃあ、見せ「すみません!ペガサスについては何も知りません!ごめんなさい!失礼します!」


 アリアに声を遮られ引っ張られて猛ダッシュで騎士達から離れていくのだった。


「なんでそんなに急いでいるのよアリアは。」

「不法侵入したって事を堂々を言っているようなものですからね!」

「あ、そっかあ。」


 全然気づかなかった…… 




 しばらく二人で歩いていると、街の門が見えてきた。 この街は国境側は警備が厚いが国内からはかなり簡単に入れた。


「ここからどうするんですか? レイさん。」

「うーん、とりあえず宿屋を探しましょうか。」

「……お金は?」

「お金……」


 お金は今手元にはない。 とりあえず【補助 アイテムボックス】で中にお金がないか確かめる。


「あ、あった!」

「……なんかジャラジャラはいってますね。」


……アイテムボックスの中に直接硬貨が山ほど入っているとどう見ても宝箱にしか見えない。 アリアがアイテムボックスの中から一つ取り出す。


「……本物ですね。」

「アリアこれで宿屋には泊まれる?」

「こんなに金貨がたくさんあれば一生泊まれるんじゃないですか。」

「……とりあえず聞くけど、この銅貨と銀貨と金貨となんか白い硬貨と石で出来てる硬貨は大体いくらぐらいかな?」

「うーん、石貨は1G、銅貨1枚で100G銀貨1枚で1000G、金貨1枚で10000G。 そして白い硬貨は白金貨といって100万Gなんですけど……国同士の貿易くらいでしか見れないような代物ですよ。」


 「マジック・テイル」ではお金は左上の方に100Gという感じで出ているくらいだったのでよく分からないが、神様が俺が持っていたお金を全て金貨とかに替えたのかもしれない。


「う~んつまりいっぱいあるっていう事?」

「……すごいまとめ方ですね。」


 とりあえずアイテムボックスから金貨を数枚出して商人が置いていった袋にいれる。


「一応銀貨1枚あれば家族で一ヶ月は暮らせますよ。」

「へぇー。」

「っていうか門の近くでこんなにお金を見せびらかさないでください。」

「誰もいないからいいじゃない。 ささ、早く宿屋に行こう!」


 ……そろそろ思ったが俺は世界観以前になんか非常識になっている気がする。 浮かれすぎだろうか?




 この街はレンガ造りの家が国境側の門から続く道に沿って建っている。 街の至る所では露天が開かれていてそこで、国境から出る人のための道具がたくさん売られているようだ。

 俺とアリアは二人で歩きながら通行人に宿屋の場所を聞いて、向かう。

 着いた宿屋の名前は「冒険の巣」。 ギルドに所属してモンスター退治などを仕事とする冒険者達が多く泊まる宿だそうだ。 宿屋に入るといかにも宿屋にいる気の強そうなヒューマンの女主人がいた。


「いらっしゃい!珍しいねぇこんなか弱いエルフのお嬢さんがお二人とは。」

「すみません。 泊めてもらう事はできますか?」

「ワンルームでいいのかい?」

「はい。」

「何泊するんだい?」

「とりあえず一泊ですよね? レイさん。」

「うん、そうだよ。」

「二人で一泊……600Gになるけどいいかい?」

「はい!」


 俺は袋から銅貨を6枚だし、女主人に渡そうとしたが女主人はなんか驚いた顔をしている。


「あんたらどうやったらそんなに金貨を手に入れられるんだい? どこか有名な貴族の人なのかい?」

「いいえ。 ただの世間知らずです!」

「そうかいそうかい。 中々おもしろいお嬢さんだね。 名前は?」

「レイです。 そして隣にいるのはアリアです。」

「そうかい。 じゃあ部屋に案内するよ。」


 女主人は機嫌良さそうに笑いながら、二階に上がり。 104と札の付いている部屋の前まで案内し、部屋の鍵を渡す。


「ここは、荒くれ者の冒険者も多いから何かと気をつけなよ。 後、朝食は八時、昼食は十二時、夕食は二十一時って決まっているから。 食べたければ下の食堂に来な! いらなければ来なくていいから。」

「はい!ありがとうございます。」


 女主人が降りてから部屋に入る。 中は机が一つ、椅子が一つ、ベットが二つ、タンスが一つ、そして壁に時計が一つ掛けてあるというシンプルな部屋。 俺とアリアはベットに座ったら、アリアが話しかけてきた。


「レイさんはどうしてそんなに、すごいんですか?」

「すごいってどんな風に?」

「どんな風にって……お金をいっぱい持ってて、とても強くて召喚を一人で出来る。 そんな人いまじゃおとぎ話にしかいないですよ。」

「ふふふ、実は100年前から来たのだ~。」

「そのほうが信憑性あります!」

「とりあえず目的はあるんだよね~。」

「どんな?」


 とりあえずアリアに精霊に言われた「魔神」の話を伝える……まあ、異世界から来た、というのはうやむやにしたが。


「それで何がしたいんですか?」

「とりあえず国の偉い人とかに伝えられたらな~と思って。」

「多分オルアナ王国は無理ですよ?」

「えっ?」


 オルアナ王国?……ああ、そういえばレオーナとか言う人がオルアナ王国所属とか言ってたっけ。


「今、オルアナ王国はヴェルズ帝国と戦争寸前なので、そんな話は聞かないと思います。」

「大陸の危機なのに?」

「そんな信憑性のない話より。 目の前の問題を第一に考える筈です。」

「確かに。」

「なのでとりあえずハイナ教国に行った方がいいと思います。 あそこはエルフ族がほとんどの国なので、オルアナ王国よりは話を聞いてくれると思いますよ。」

「ふむ、なるほど。 なら明日に、また砦を飛び越えなくちゃいけないかぁ~。」

「……まあしょうがありません。」


 アリアの顔が青くなっているが、中々かわいい等と思っていると女主人がやってきた。


「ああ、そうだお嬢さん達、もうお風呂入れるから、さっさと入ってきな。 旅で疲れたろう。」


 ……えっ?お風呂?

 



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ