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第24話 私(俺)の決めたこと

 シリアスにしようと思ったらこうなったよ……


 最近になってやっとモンハン3Gを買いました。 名前を考えるのに20分つけた名前はフィロソフィ……ネーミングセンスに絶望した!

視点変更 サラ→レイ


相手が予想以上に凄かった。 作戦はさっきと変わらず矢を放ち黒猫さんに魔法で相手を捕まえてもらい接近戦で倒すはずだったが相手は矢をかわして一気に接近してきた。 俺が初めて味わった死の恐怖でも言うものが心からわき上がってきた。 いままでの敵に比べて強い敵……この時俺は恐かった相手の大剣もどうやって受け止めたのか覚えていない。 黒猫さんの魔法で動きを止められた大男に必死に魔法を放った……。


「【魔法 ザ・ジャッジ】」

 

 ホーリィエルフで魔法使いの上位職である光魔使いの覚える中で一番強い魔法を相手めがけて放った。 真っ白になる視界そして大男が血を流し倒れていた。 ……そういえばこうやって相手を傷つけたのは初めてだ……いままではナイトウルフとかがモンスターを倒していた。 俺はできる限り【奥義 パラライズアロー】で敵を倒さなかった。 決闘で手を抜いていた……俺はまだこの世界と向き合っていなかったのか……? レベル高いのを良いことに俺は周りの人を馬鹿にしていたのか? 俺は魔導隊の人達に運ばれていく大男を呆然と眺めていた。





「……レイさん! レイさん!大丈夫ですか?」

「……あ、アリア……」


 いつのまにか俺は大闘技場の外に出ていた。 隣には心配そうに見ているアリアと黒猫さんがいる。


「ちょっと気分が悪いんですか?」

「あ、別に体は大丈夫だけど……ちょっと、ね」

「……?」

「私は強いのを良いことに周りを馬鹿にしてたのかなーってね」


 俺はややため息をつきながら自分の思っていることを話す。 アリアはその言葉にやや驚きつつ一言


「レイさんもそんなこと考えるんですね」

「酷い! 私は真剣なのに!」

「あ……いや悪い意味は無いんですよ」


 アリアがやや慌てたように言い直し、真剣な表情になり俺に話す。


「レイさんは優しいんです。 レイさんが言うように本当に馬鹿にしてるのならもっと力を見せつけてもっと偉そうにしてると思いますよ」

「……でも」

「それに、あなたがもし周りの人を馬鹿にしてたとしてもあなたは様々な人を助けていることを忘れないでください……それに」


 そう言うと急にアリアは微笑みながら


「レイさんに助けられたのは私もですから」

「……あ」


 俺は自分に向けられたアリアの優しい言葉に少し心が熱くなる……そうだ俺はこの力を持って人を助けたルーブの街で病気を治し、決闘でお嬢様を助けた……そしてアリアを人さらいから救った。 たとえ周りの人を俺は馬鹿にしていたとしても俺は人を助けようと頑張っていたのだ……なら俺は


「この力を持っててよかったぁ~」

「ちょ、レイさん! こんな所で抱きつかないでください!」

『ご主人様の調子が戻った』


 周りの人を馬鹿にしてるかもしれないけど周りの人を助けるためにこの力を使おう。


「ボンヤリとしていたから心配したけど……元に戻ったみたいね」

「あ、アルカさん」


 アリアと愛の抱擁をしていると後ろからアルカさんがやや苦笑いしつつも話しかけてきた。 その隣にはニコニコとほほえんでいるサラさんもいる。


「別に相手が傷ついたのはあなたのせいじゃないわ。 相手も死ぬ覚悟くらいはあったでしょうし」

「それにレイちゃんの対戦相手もう目を覚ましたよ~。 流石竜殺しだね!」

『それ、関係あるの?』

「さあ?」


 アリアと黒猫さん、アルカさんにサラさん……みんなと一緒に笑いながら思った。 今の俺はとても幸せ者だと……。





「そういえばレイさん……その、言いにくいんですけど……」

「ん? 何?」


 今はハイルズの路地をアリアと黒猫さんの二人と一匹で歩いている。 アルカさんとサラさんは明日、仕事もあると言うことで家に帰っていった。


「その服でずっといるんですか?」

「その服って?」

「レイさんが今着ている服です」

「え……? ああ」


 今俺の着ている服は闘技場で出たような緑色のウェディングドレスをミニスカにしたようなかなり大胆な服である。 しかもやけに胸が強調されており着ている俺も恥ずかしかったが……


「黒猫さんにどの服がいいか聞いたらこういう服がいいっていうからこれにしたの」

「え……黒猫さんこういう大胆な方が良いんですか?」

『別に、可愛いと思ったからそれを選んであげただけ』

「っというかそろそろアリアの服も着替えさせたいな~」


 流石にずっと女の子が同じ服なのはちょっともったいない気がする……色々と。


「いや……こんな良い服を借りているのに別の服を借りるのは……」

「黒猫さん……アリアにはどんな服が似合うかな?」

『さっき見たメイド服とかはどう?』

「聞いてない!? それに黒猫さんも乗らないでください!」

「いいじゃんアリア可愛いんだからもっといろんな服を着せたいの!」

「それレイさんの欲求ですよね!?」


 いろんな服に着替えて欲しいと思いつつどうやってアリアに服を着せるか考える俺。 やっぱ可愛い女の子に色々可愛い服を着て欲しいじゃない? 自分で着るのもいいが流石に自分の姿を見て興奮すると人としてどうかと思うので是非アリアに着て貰いたい。


「ほらほら~みてよ薔薇のドレス! 薔薇の花びらを魔法で固めてドレスにしたんだってよ!」

『なかなかいいね』

「だからなんで私に着せようとするんですか! っていうか道の真ん中でそんな高そうなドレスを出さないでください!」


 ハイルズでアリアの突っ込みが見事にこだましていた……次回に続く!

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