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第23話 大会第二回戦目

っという訳で久しぶりの投稿です。


まあ駄文ですけどね……

視点変更 黒猫さん→レイ


「しかし、黒猫さんの趣味がこんな服だとは……。」

『だから違うって。』


今、選手待合室に黒猫さんと一緒にいる。 俺としては直ぐにアリアの元に行きたいが1日に二回戦目もやるという話を一回戦の後初めて知り、今は黒猫さんとベンチに座りながら待っている。 ちなみに黒猫さんに勧められた服にはもう着替えてあり俺としては周囲の視線がやや痛い……どんな服かは内緒である。


『でも似合ってるし良いんじゃない?』

「まあ、そこは黒猫さんのセンスに感謝だね。」


 ちなみにこの服、自分で言うのも何だがとても似合ってる。 例えるなら……


「初めて外に出る為におめかしした妖精さんとかかな?」

『いきなり何恥ずかしい事言ってるの?』

「あれ? 言葉に出てた?」

『出てた。』


黒猫さんから白い目で見られる……やばいかなり恥ずかしい。 やっぱり男としての精神がそろそろ無くなってきたのかもしれない……あんな恥ずかしい事を普通に考えちゃうなんて……やばいな色々と。


「いや、でもこの服いいね。 なんだかんだ言って気に入ったよ。」

『気に入ったって……なんであなたはそんな使わない服を持っているの?』


 俺の今、着ている服は「マジック・テイル」の時には一度も使った経験がない。 いいスキルもあったし性能もそこそこ良かったが全て聖女のワンピースの方が優秀だったし着る意味が全くなかったがレアだからという理由でずっと持っていたような装備だ……まあ、見た目がやや可愛いし装備しようかとも思ったが装備するにはやや恥ずかしくて着れないというのが「マジック・テイル」の頃にもあった……こう思うとあの頃はまだ男としてのプライドがあったんだな……。


「けどちょっと胸が強調されてるのはちょっとやだなぁ。」

『愚痴はそろそろ飽きたよ。』

「……黒猫さんが冷たくなってる……もしかして胸の話をしたから?」

『……そんなことはない。』


 使い魔も胸の事を気にするんだなぁ……いつもな猫の姿なのに。


『そろそろ私たちの番じゃない?』

「あ、ホント?」


 黒猫さんがしっぽをユラユラと揺らしながら選手の入場口の歩いて行くのだが、後ろから見たら女の子の穴が見えるって事じゃね!?とか変な事を考えた後すぐに頭を振り二回戦目の事に集中するようにする……いまさら男のプライドとか言ってられるか!


視点変更 レイ→アリア


レイさんの今度の相手はAランクの冒険者でサラさん曰わくそこそこ有名な人らしい。


「けど今度の相手は手強いよ。 何たって竜殺しの一人だからね」

「竜殺し……ですか?」「うん、そうだよ~」


サラさんからなかなか凄い言葉が飛び出したのでそのまま聞き返してしまった。 様々なモンスターの中でも特に危険視されているモンスターはドラゴンである。 人間よりも圧倒的に大きな体格や力、そして魔力。 何もかもが人間よりも遥かに上であり倒すのは困難なモンスターだがそのドラゴンを倒すことが出来た者に贈られる称号が竜殺しである……つまりとても凄い冒険者と思ってもらえればいい。


「それはなかなか手強そうですね」

「そうだよ~アリアちゃん。 とっても強いんだよ~」

「けどレイちゃんとはどっちが強いんだろうね」


 アルカさんがのんきな声で答えてサラさんが真面目に考えている。 う~ん、相手は手強そうだけどやっぱり……。


「レイさんが勝つんじゃ無いですか?」

「お、アリアちゃん中々の自信だね、その根拠は?」

「前、ペガサスとか召喚してましたしいけるんじゃ無いですか?」

「……それ、本当?」


 サラさんが私とアルカさんの会話を聞いて驚いていた。 ……あれ?ペガサスが召喚出来るのっておかしい事だよね?……ちょっと【召喚】が出来るのを普通に感じてしまう私がおかしくなったんだな~っと感じる……なんだが泣けてきた。


「っていう事はペガサスを捕獲したって事だよね」

「そうなんじゃないですか?」

「……レイさんって本当に何者なのかしら……」

「実は女王様の遠い親戚とかかな!」

「……今ならあり得そうな気がしてきた」

「それでハイエルフだったりして~!」

「あ、あの~」


 アルカさんとサラさんがレイさんの事で盛り上がってしまっている……う~ん、レイさんもこの二人から何かと質問されたら流石に困っちゃうだろうからどうにかしないと……でもどうしようかな……。


「う~ん、レイちゃんって本当に何者なんだろうな~」

「気になるけど……言いたくない事かも知れないから聞いたら駄目だよ」

「え~」

「あ、あの~アル「続きましてはーー」

「あ、レイちゃんの番じゃない?」


 アルカさんの興味がレイさんの事からレイさんの試合に移る……あれ?どっちもレイさんの事だね。 レイさんが困っちゃうの確定? そんな事を考えてると黒猫さんが先にやってきてその後レイさんが闘技場にやけにヒラヒラした緑のドレスを着て入ってき……スカート短!


「うわぁ……サラ! レイちゃんの服が凄いよ!」

「……あれは凄いね。 私じゃあ着れないよ」


 レイさんの服がどんな感じか説明すると結婚式とかで着るようなドレスを緑色にし、スカートをパンツが見えるか見えないかのギリギリまで短くしたような感じの服だ。 胸がとても開いていてワンピースの時よりも強調され、かなりエロイ。 それでいて締まるところは締まっている。 つまりレイさんの体は中々良い体をしている……やばい、ちょっと頬が熱くなってきた。


「レイさんなんてエロイ服をいいぞもっとや……けしからん!」

「アリアちゃんちょっと本音出たよね?」

「アリアちゃんそっち側だったのね……」

「い、いや……違うんですよ! これはですね!」


 ああ、やばい! 何かとは詳しく分からないけど私の大切な物が無くしてしまう! 


「おお、試合が始まるよ!」

「私の言い訳を聞いてください!」

「言い訳って言っちゃうんだアリアちゃん」


 ああ!墓穴を掘った!





視点変更 アリア→サラ


「ああ、私ももしかしてレズ?……ああでも確かに男の人にドキドキしたこと一度もないしっていうかシイラ村にはかっこいい男の人誰も居なかったし……」


 アリアちゃんが墓穴を掘った後なにやらブツブツ言いながら顔を下に向けている……何かアリアの周りから黒いオーラのような物が見え、かなり恐い。


「サラ……突っ込んだらダメだったんじゃない?」

「そうは言ってもねえ……」


 今までアルカにずっと突っ込んでたから……つい……ね?


「あ、始まったよ!」

「ああ、本当だ」


 レイちゃんの相手は全身を鎧で身を包んだ身長2mは越えてそうな大男……ギルドに居た冒険者の話では優勝候補の一人らしいが……。


「誰も動かないね……」

「牽制しあってるのかな? なかなか大会らしくていいねぇ~」


 二人は武器を構えジッとして動かない。 黒猫ちゃんも体を低くしてそのままだ。 言っちゃあ悪いけどレイちゃんも警戒ってするんだ……流石に冒険者だもんね。


「パンツ見えそうだね……」

「アルカ……何処見てるのよ……」


 もっと見るところあるでしょ……とは思ったがとても短いスカートだから気になるのは当然か……なんて思っていたらレイちゃんが素早く矢を放つ。 ここら辺は一回戦と変わらないが相手は。


「うわ! 矢をよけながら突進してきたよ!」

「状況説明ありがとう! アルカ!」


 サラが説明したとおりレイちゃんが放った矢を大男は背を低くして矢を避け、一気に走る。 流石竜殺し一回戦の敵よりも実力が上のようだ。 レイちゃんもやや驚いたようだがさらに矢を放つが今度は矢を手で掴む……あんな事人間に出来るんだ……。


「やっぱり強いね……あの人。 大丈夫かな……レイちゃん」

「……どうだろう……あ!」


 アルカと会話していたが私は少しおかしい事に気がついた……いや、気がつくって程大げさな事では無いけど……。


「黒猫ちゃん何処かしら?」

「ん?……あれ?」


 黒猫ちゃんがいない。 矢を放ったときにはレイさんの隣にいたがいつのまにか雲隠れしてしまった。 黒猫さんを探していたが相手が背負っていた大剣をレイちゃんに横にふるう。 横にふられ轟音を発する大剣に対してレイちゃんは弓の弦で受け止めた……ん?


「弓の弦で大剣って受け止められるっけ?」

「普通は……無理よね?」


 この闘いに常識っていうのはないのかしら……。


「うわ!」


 レイちゃんが弦で受け止めてから約10秒経ったとき観客が驚きの声をあげる。 闘技場の方でいきなり地面から真っ黒な手が何本も伸びてきて大男にまるで抱きついて来るかのように張り付いてくる。 地面には黒い魔方陣が描かれているので何かの魔法のように見えるけど……。


「あ!黒猫ちゃんがそこにいるよ!」

「あれ?いつのまに……」


 アルカが闘技場の端を指さす。 そこには黒い魔方陣の真ん中に黒猫ちゃんが目をつぶって座っている。 どうやら黒猫ちゃんが魔法を使っているようだ。 かなり強い魔法らしく大男は全く身動きが出来ないようだ。 その大男からレイちゃんは少し距離を取り右手を上に挙げて一言。


「【魔法 ザ・ジャッジ】」


 呟いた瞬間私の視界は一瞬で光に支配される。 視界が回復した頃には大男は倒れていて周りに赤い池を作っていてレイちゃんがその大男を呆然と見つめていた。

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