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僕らの猫  作者: みー
2/28

どちら様ですか?2


「み、緑の友達です」

「あぁ、そう」


そのやりとりだけで、当然という顔で男の子は部屋に入ってきてしまった。慣れた様子で冷蔵庫から水を取り出し飲んでいる。

凛は少し離れたソファから横目で彼をじーっと観察した。


どうしよ。知らない人を勝手に部屋に入れちゃった。

もしかしてこの来慣れた様子からして、彼氏、なのかな?

でも、緑は彼氏と遠恋中のはずなのに……

頭の中が混乱し、緑は小さく唸ってみた。


そうだ。メール!


『知らない人が部屋に入ってきちゃった。彼氏??気まずいよ!』


もうバイトが終わったのか、すぐに返信が返ってくる。


『もう着く』


短っ!


本当に着く所だったらしい。慌しく鍵をあける音がすると、緑が飛び込んできた。


例の男の子を見て緑は固まる。その表情は明らかにまずい、と言っている。


凛は緑の方にかけて行き、顔を覗き込んだ。


「緑おかえりっ。もう荷物は全部運び込んだよ。後は整理だけ……んっ!」


突然緑が凛の口を手でふさいできた。凛は驚いて目を見開く。


「どういうこと?」


顔は見えないが、凛の後ろで男の子の低く冷ややかな声がした。


「と、透。これは……!」

「何で友達住まわせてるの?明日からここに住むって、言ってあるよな?」


えっ!?ここに住む?


凛は緑の手を振りほどいて、後ろに振り返った。

明らかに面倒なものを見る目つきで、透くんというひとが凛を見おろしていた。





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