1888年・会談
フランス・ナント市
ジル・ド・レは自分の執務室の中にいた。
専用の豪華な椅子に座っており、彼の前に中性的な美しい長めの茶髪の青年がしゃがみこんでおり、奉仕していた。
「素晴らしいぞ・・・」
ジルは青年の頭を強く掴んだ。
青年が少しむせたが、一生懸命奉仕を続けた。
「口ではもういい、立って、前に向けて、手を机の上に置け」
青年が頷き、ジルのいう通りにした。
ジルは左手の爪を伸ばし、右手首を少し切った。
彼の血が少しあふれ出した。
「おい、頭を少し後ろへ振り向け、俺の血を飲め・・・気分を高めろ」
青年は頭を後ろへ振り向き、出された右手首の血を数滴飲んだ。
「よし・・・俺を受け止めろ」
ジルは血の影響で気分が高まった青年の腰を掴み、中に一気に入り、徐々に激しい動きになった。
30分ほどで青年の中で果たした後、右手で机に置いてあった広い口造りの金杯に青年の頭を押し付けた。それから左手の鋭い爪を一斉に伸ばして、青年の首を切った。
青年の血が一気に吹き出し、金杯の中に注がれて、すぐ満杯になった。
痙攣していた青年の体が徐々に動かなくなり、ジルはその亡骸を床に放り投げた。
「お前・・・俺の血を少し飲んだな・・・転化するか否か五分五分だな・・・転化したらまた抱いてやる・・・転化しなかったら・・・グールの餌だな」
ジルは床に投げた青年の体に向けて、ひとり言のように話した。
「遅かった、ジル・ド・レ卿、随分と待たせてもらった」
血で満杯となった金杯から少し不透明な映像が映し出された。
「すまぬ・・・ルスヴン卿、手放せない用件があったので」
「その格好を見たら、どんな用件だったが安易に想像がつく、ジル・ド・レ卿」
「通信確保が大変です、ルスヴン卿・・・」
「通信の確保ですかね・・・貴殿のような崇高なご趣味を持つと大変ですな」
「貴殿・・言葉が過ぎるぞ・・・お主はどうなんだ?」
「血さえ確保できれば、すぐに通信確保できるぞ」
ルズヴンは自分の上を差し、自分側にあった金杯を少し動かし、ジルに見せた。
天井に鉄の処女がぶら下がっており、そこから血がまだぽたぽたと落ちていた。
「どこかの馬の骨の血は真祖同士の通信に使うのはやめたまえ」
「貴殿は勘違いしているよ・・・志願した提供者は我が国の貴族のご令嬢だ」
「なるほど」
「そんなことより、会談をはじめましょう」
「ああ・・・貴殿のような長寿者より先に議長補佐になったことを不快に思うだろう」
「別に・・・貴殿は思っているほど、その役職が名誉なものではないぞ」
「理解している・・・だが、オルロック伯爵が私に対して敵意を隠そうとしない」
「オルロックだけだと思いますか?・・・私より遥かに長寿者のコリントの花嫁もですよ」
「フィリノン王女もですか・・・有能になるも考えものですな・・・」
「貴殿・・・自分で言うところを見るとまだまだ未熟です・・・不要な戯れ言を終止し、本題に入りましょう」
「うむ・・・行方不明の銀貨の有りかについて何か情報を掴んでおられるでしょうね」
「むろんだ・・・それでは貴殿に依頼したいことがあるのです・・・」
「聞きましょう・・・」
二人の真祖の会談は驚くほど短かった。
ジルは椅子に置いてあった高級なバスローブを着て、放り投げた青年の遺体に近づて、しゃがんだ。
「うむ・・いいぞ・・・転化したようだな」
青年の体が痙攣し始めたと思うとすぐに起きた。
青年は少し混乱していたが、自分は何ものになったのはすぐに理解した。
「わが主よ・・・」
「おいで、わが闇の子よ・・・」
「はい・・・」
ジルは立ち上がり、青年の頭を掴み、股間へ近づかせた。
「先ほどの続きをやろう・・・」
不死者に転化青年が嬉しそうに奉仕を再開した。
続く・・・
次回の更新予定2026年1月6日(火曜日)




