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久遠の不和  作者: 鬼野宮マルキ


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1888年・場所不明

1888年・特定不能の場所


評議会の配達人、ドリアン・グレイは議会を模したの巨大な地下空間に突如現れた。


「ただいま、戻りました」


彼はすぐに跪いて、頭を下げた。

議長席の位置にある4つの石でできた席に4つの影が座っていた。


「ご苦労だった、ミスター・グレイ、議会の質問席に立ち、報告しなさい」


4つの席の前に立っていた議長補佐役のフランス系統のマスターがグレイに命令した。


「はい、ジル・ド・レ卿」


グレイは演壇に立ち、報告を始めた。


「ヴァン・ヘルシングに評議会の伝言を届けました、本人はひどく落胆していた」


「御託はいい、その後はどうなった?」


頭の中に響く恐ろしい男性の声がグレイは自分の頭が割れるような痛みを感じた。

4つの席の一つの影が立ち上がった。


「はい・・・失礼しました、第一議長閣下・・・すぐに離反勢力が彼に接触した」


「離反勢力の誰だッ?」


今度は女性の声だった。


「始皇帝です・・・第二議長閣下・・・」


「嬴政か・・・だから評議会に入れるのは反対だったッ・・報告を続けろッ」


片手に自分の頭を抱えていたもう一つの影が怒りを込めて、言い放った。


「はい、第三議長閣下・・・ヴァン・ヘルシングは離反勢力に加入したと思われる・・・」


「評議会の情けで存在が許されているごみの分際で・・・それからは?」


今度は別の女性の声がグレイの頭の中に響いた。


「予定通り、パリへと向かっている最中です、第四議長閣下・・・」


「監視しているのだろう?」


「はい、最近、ルスヴン卿の系統に転化したグリフィンが監視役です、第一議長閣下・・」


「ジル・ド・レ卿、貴殿の配下にも監視をさせなさい」


第二議長が議長補佐に命令した。


「既に手配していおります、第二議長閣下!」


「流石我々の補佐役だわ」


第四議長が議長補佐を称えた。


「それとグレイ、我々は貴殿にもう一つの仕事を与える」


「はい、何なりとお申し付けください、第三議長閣下!」


「タウレッド公国とルリタニア王国へ行け、ノートルダム家とエルフバーグ家への取りたての時期だ」


「御意、第一議長閣下!!」


グレイは深いお辞儀をした後、議会場から姿を消した。


議長補佐であるジル・ド・レ卿もお辞儀をし、暗闇に消えた。


巨大な空間に4人の議長だけは残った。


彼らは始まりの4人《 クァットゥオル・プリモルディアーレース》、であり、吸血鬼最古の4つの系統の真祖で、評議会の設立者だった。


第一議長・追放者(エクスル)のカイン、2万年前に地上で誕生した最初の転生吸血鬼だが順番では2番目の吸血鬼になる。


第二議長・蛇女王レギナ・セルペンティスのラミア、古代ギリシアの忘れられし存在となったオリンパスの神々の中で嫉妬深い女神ヘーラーの呪いを受けて、転生した3番目の吸血鬼。


第三議長・断頭(デカピタティオ)のヨワルテポストリ、4人の中で一番新しい系統の真祖で邪神の器になるように育てられ、その邪神が滅ぼされたため、斬首されたことにより転生した4番目の吸血鬼。


第四議長・女夢魔(サキュバス)のリリン、本来は一番古くから存在している地獄で最初に誕生した吸血鬼であり、一番遅く地上へ上ってきた。血より精気と生命力を奪うことに特化していた。


「銀の30硬貨の行方はどうなっているのか?」


カインは全員に確認した。


「離反者組は五つの硬貨を所有している」


ラミアが答えた。


「こちらは15個の硬貨を所有しているのだが、あのドラキュラは三つの硬貨を独自で得たことが驚き・・」


リリンは付け加えた。


「残りの七つの硬貨は行方不明・・・早く見つけねば・・・」


ヨワルテポストリは心配そうにつぶやいた。


「あの二人の仮の封印が壊れる前に銀の30硬貨、すべてを手に入れなければ・・・」


カインは全員を見ながら話した。


「ああ・・・あの迷惑極まりない救世主が余計な存在を残したせいでこの世界が何度も滅びそうになり・・・我々はそれを止めるためずっと奔走していた・・・」


ラミアが怒りを込めて話した。


「イスカリオテとラザロ、同じ硬貨の表裏のような存在で我々を含む、全人類を滅ぼす怪物ども、永久に封印せねば・・・ダ・ビンチが残した封印は長くもって、後10年もない・・・」


カインは思い出し怒りでこぶしを握った。





次回へ続く・・・



次回の更新予定12月19日(金曜日)

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