十五話 絶望
最高速度でぶち抜いたるわ!
いいよね、禪院直哉のあのシーン!
こんにちは、皆さん。
え、誰だって?
嗚呼、自己紹介が遅れました。私の名前はゼアル・セーガン、現在少佐を任されて居ます。
現在、私の気分は最底辺にまで落ちています。
何故って、そりゃー
敵に城内にまんまと入られて、司令部が襲撃され、自分は殺されかけました。
幸い、私は回復魔法の使い手だったので切り生き残りましたけど、敵意が逃げられないように敵の飛竜を殺そうとしたら、あらビックリ敵と鉢合わせになりました。
因みに、司令部の指揮官は私しかおりません。全員死んだので、しかし、各班の隊長、分隊長と伝達兵がいれば、私の力で巻き戻せます。そして、防御から推測するに眼の前にいる相手は私を殺しそこねた隊長なのでしょう。
上手く私の言った嘘が聞いたのでしょう。あの頭の悪そうな貴族にちょっと勇者がと言う話を言ったらすぐに食らいつきました。実際に、エース部隊から勇者が斥候部隊に冒険者として参加したと言う報が来たらしいので、現実味を帯びていたのでしょう。実際、お貴族様のする戦争は敵を滅するための戦争ではなく、殆どが貴族を捕虜にしてお小遣いを手に入れるためのもの。指揮官も全員死んでいるとは想像もしてないでしょう。
じゃあ、何で私達は同じ事しないのか?
それは当然、私達は国が消えるか、消えないかと言う戦いをしています。本来であれば、国=国王が成立したので、別に滅んでも貴族も国民も頭が変わり生活が少々不自由になれるだけです。しかし、今は国民も貴族も自分の意見が通るかもしれない国と成った帝国では、当然皆自国に愛着を持つ。簡単に言うと、今まではこの国誰の国?と言う問いに対して「王の国」と言ってたのが、「私達の国」のです。そりゃあ、自分の物でもある国は守りたいですよね?今や帝国では、国は支配の集団から、国民の集団と成ったのです。価値観が違います。この戦いは私達の攻められた復讐のための戦争なのです。
そんな感じでおバカさんのせいで敵の部隊は壊滅状態。隊長は武器まで投げ捨てて逃走っと。しかし、逃がすわけにはいけません。敵はリオネス王国の刺客、しかも竜に乗っていて、其の高い練度から「王の剣」でしょう。「王の剣」を動かせるのは、王室の人間のみ。つまり、王族がこの救護部隊の総司令官になってる。なら、あの2000人が主力な訳が無い。王族が居るなら少なくとも一万、いや二万いる。情報が必要です。敵を殺すには情報が足りません。どれだけの人間が死んだのだろうか。それを悲しみながら、司令部で死んでしまった上司たちを思い出して、ニコリああ、良かった。あの貴族どもが死んで、彼らが居たら足が引っ張られただろう。
まずは眼の前の敵を捕まえよう。幸い相手は疲弊していて、なおかつ武器を持ってない。仲間も居ない。本来であれば、指揮官である私が此処でてを汚すわけには行きませんが、このままでは逃げてしまう。
そう考えながら男を見ると、笑っている。一瞬、表紙が抜けたが、自分も笑ってしまった。
「楽しそうですね。何か良いことでもあったんですか?私にも祝いの言葉を送らせてもらってもいいでしょうか?」
男の顔が一瞬で蒼白になり、ツボに入ってしまうが必死に我慢しながら、優先順位が低いとみなして直してない顔の傷を見して言う。
「痛かったですよ。」
私は、ポッケから新型兵器を取り出す。
本来だったらこんなところで見せるつもりはなかったが、幸い過去の戦争を夢見ているアホ貴族は死んだ。
その兵器の見た目は、小さな柄に、角ばった箱を載せた道具である。何かのアーティファクトと男は思ったが、実際は違う。ヴォルクの前世の時代に存在した兵器、拳銃である。この時代にも拳銃はある。しかし、六発しか入らないリバルバーである。
私は、引き金を抜き、雷と同じ様な轟音を響かせた。狙うのは足、目的は捕獲なのだ、重要な部位がある内臓近くに打てるわけがない。
男は、瞬時に避けて理解する。銃であると、何故あの様な小さな物から球が打てるのかを分からなかったが、男は技術者ではない。そんなのは、頭によぎるだけで通り過ぎる。
自分の体力は残っていない。なら、弾丸が余るのを待つのでなく打たれ覚悟で殺すのみ!!
最高速度で殺してやる!!
禁術の一つ、生命力の一部を魔力に変換する術を使い魔力で足を強化し真っ直ぐ前に、
喉元を噛み切る!!
隼の様に速い速度で音が近づき、青年は焦る。
バン
撃つが避けられる。
撃った!
現代の銃は、そこまでは発展してない。
しかし、、、
「そんなの予想済みだバーカ!!」
拳銃が今度は足に正確に当たり気がつく
「ああ、俺は遊ばれてたのか、、、」
「ようやく、お気づきですか!!」
男は嬉しそうにニッコリと笑い、男の意識は薄れる。
「くっそ、催眠剤入りか、どうやったらそんな技術を…」
青年はニッコリしながら、、
「異界からの恩恵を得られるのは何もリオネスだけでないのですよ。」
男は、コイツは殺さないといけないと再認識すると同時に、体から力が抜け、視界が闇に包まれる。
ああ、感じる。苛立ちとともに仕返しをできるという事へのよろこびの感じ!!
青年は笑いながら。男を引き釣り拷問室に向かう。
「楽しい。情報収集!!」
悪魔のような足取りで拷問室に進む。




