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十四話 焦り

ちょっと戦記要素入ります。こういう説明入れたかったんですけど、あまり上手くなくてスイマセン。sorry.


 「死ね!!!!!!」


 巨大な大剣が敵兵を一刀両断する。エースヴァルドの圧倒的力と速度で敵兵を圧倒する。ヴァルドの大剣は廊下に引っかかることなくレンガを切りながら振り回される。しかし、スピードは落ちずに寧ろ加速する。


 「他の雑魚を気にするな!!」


 敵の隊長らしき男が指示を飛ばすと、部下がすぐ彼のもとに集まる。数的優位で分隊長を圧倒するみたいだ。


 「甘えんだよ!!!!!」


 隊長らしき男を置いて他のものは大剣により床を赤く染める。一瞬にして周囲の部下を死んでしまったことで痛感する。


 


 舐めていた。




 敵を舐めていた。

 ある程度、強敵だと思っていた。だから、部下に命令し遠距離攻撃で初手で仕留めろと命令した。コイツの隊も最大の警戒をした。だが、此処までの差があるとは思わなかった。


 おそらく、エース部隊の一つなのだろう。未だ、帝国の情報網が複雑故に敵部隊の全容が掴めてない。挙句の果てには、()()()()()()()()()()()()()()()()何がどうなってるかがわからない。2000の部隊はどうした。まあ、きっとこの()()に潰されたのだろう。それなら納得ができる。


 そして、ふと男は気がつく、

 ああ、認めてしまった。


 無意識にも、あれが化物だと、


 眼前に居る英雄(エース)其の所以を男は知る。闘技場、武闘試合には表に出ない野生の強さ。


 魔力の質も感じる。

 眼の前の化物の魔力は、周りに水が流れ込むような粘性を含むような純度。

 

 何もかもが違う。


 そもそも、俺達はこんな化物を殺すために来たわけではない。


 流れるように()()が背筋から血管を通って心臓、手足、体の隅々まで侵食する。


 俺達の任務は、中々返事が返ってこない先遣隊の状況の確認。ここで司令部の襲撃をしたのは酒に飲んだくれているのを見てできると思ったからだ。此処まで浮かれていては、警備もしっかりとしてないだろと、案の定、襲撃はうまく言った。だが、その後が駄目だった。貴族出身のバカが司令官の一人を無理に尋問しようとして時間を食った。質問自体は、まともな質問だったが尋問とは名ばかりで、腹が立ったらすぐに顔面を殴る拷問に近かく、その青年は所々痣ができていた。


 2000人ほどの先遣隊は?

 ↓

 倒しましたよ。

 ・ 

 ・

 ・

 こんな感じで、質問を続けていた。こちらも、王国最強の騎士と言う肩書きのせいで高を括っていた。まあ、少しぐらいいいか。

 だが、問題は最後の問題だった。

 

 捕虜は、何処だ。

 

 この質問をした瞬間、青年はニッコリと笑った。

 「捕虜ですね〜()()()()()()()()、キッチリ地下の牢獄に居ますよ。」

 そういった。


 コレがいけなかった。

 勇者、我が国では大きな意味を持つ。希望の象徴、救いの象徴、政治、経済、行政、全てにおいて影響力がある存在、貴族がその勇者が地下に閉じ込められていると知れば動かないわけにはいけない。なんせ、貴族なんて、生来からの政治家だ。今助ければ、もしかしたらいつか自分のピンチのときに助けてくれるかもしれない。そして、助けなければ、自分の家に悪名が付く。勇者を救えたはずなのに、わざと救わなかった貴族。それは非常に良くない。すべての人間にカード(脅しネタ)を与えているようなものだ。勇者の進行は未だこの国は宗教と結びついているせいで高い。そんな中、助けなければ信用が地に落ちる。できなかったは論外。何故かと言うと我らは『王の剣』王の最強の剣だ。それが、できないは王に対する不敬罪に値する。不敬罪の最終地点は死刑。この選択は論外だ。


 そんな訳で勇者並びに指揮官どもも助けに全隊で動いた。当然、指揮官は腹を刺して殺した。行きの有無は確認してないがあの出血だ、死んだに決まってる。


 こんな化物似合うとは思わなかった。


 逃げたい


 逃げたい。


 しかし、あのお方がこの失態を許せるとは思えない。あの方は、自分に厳しいく、他人にも厳しい。この失態、許されるわけがない。


 すると、画期的なアイデアが頭の中に浮かぶ。

 そうだ。


 そうだ!


 情報を


 このエースが居る情報、この場内の構造、この情報を伝えねば、今すぐに伝えなければ!


 意識の混乱が引き起こした浅慮。動きが決まったことで男は動く。


 「これは使いたくなかったが!!」


 「アーティファクトか!!」

 全隊、一気に距離を取る。男は、其の丸い物体にあるピンを抜き化物の方向に投げる。化物、もといヴァルドは一瞬そちらに意識を向く。


 其のうちに男は全魔力を足に集中させて逃げる。必死に。


 それをヴォルク達が追いかけようとするが、ヴォルクがそのアーティファクトを目にした瞬間気がつく。そのアーティファクトは前世で見たことのあるものだった。

 手榴弾だ。

 

 そして、叫ぶ。


 「耳を塞いで隠れろ!!」


 其の瞬間、酷い轟音と風圧、高速の破片が周囲に襲いかかった。






















 「がはあ、はあ、があ」


 手榴弾の破片は、ヴォルクたちに被害を与えただけでなく投げた男自身にも被弾した。アーティファクトその貴重性ゆえに訓練の回数が渋っていたツケが回ったのだ。しかし、眼の前にはもう竜がいる。すぐに帰還できる。


 「もう、振り切ったか、、」


 一応、後ろを振り返るが誰も居ないのを確認とすると不思議と口角が釣り上がる。


 生き残った。


 そんな、瞬間。


 「楽しそうですね。何か良いことでもあったんですか?私にも祝いの言葉を送らせてもらってもいいでしょうか?」



 尋問し、殺したはずの指揮官がにっこり笑い話かてきた。



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