新勢力
NOVEL CAKEの移植です。
…20xx年。魔族と人類が争っていた。人類と魔族にはそれぞれ頂点が存在する。
人類のトップはガルム国王。魔族のトップはというと…
ガンっ!!
「くそっ!何なんだこの鳥は!テレポートばっかしやがる!…またテレポートしやがっ…」
俺は、殺られるかもしれない…そう思った矢先、俺にとって信じがたい事が起きた…
ずしゅ… クエぁぁぁ!!
「人間、大丈夫か?`最近超生物`が暴れててな…困ってるんだよね。」
本来ならば命を助けてくれた人ならば感謝しなければならない…そう。本来ならば!
なら、感謝すればいいではないか。と思うかもしれない。しかし、そういうわけにはいかないのだ。
なぜなら、俺を助けてくれた人は、いや魔物は、魔族のトップにして最強の存在
魔王ライム=ゾディアなのだから。
「おい人間。なんでさっきからボクのことををずっと見てるんだ?なんか用か?」
初めて魔王ライムを見たが…まさかボクっ娘の魔王だったとは…
(魔王ライムは滅多に現れないと聞く。なら、今のうちに倒さねば!例え勝てなくても仲間が来るまで持ちこたえないと!)
「相手願おうか魔王ライム!」
(こいつ、バカだな…せっかくボクが助けてやったのに…)
ガンっ!!
「なっ!?刃が通らない‥だと!?」
「ボクに喧嘩売るから少しは期待したけど、全然だめだね。こんなのボクを傷つけることすら不可能だよ。」
俺の予想以上に強かった…よく考えたら俺はアホだった。せっかく助けてくれたのに倒そうとするなんて…命を無駄にした気分だった。
「で、話変わるんだけどさ…ガルム国王どこにいるか知らない?ボクの友人なんだけど。」
(教えられるか!陛下はスーザン国にいるが言えるはずがない。陛下と魔王が友人?なわけがない。)
「おーい。人間。全部聞こえてるよ。ボクは思考が読めちゃうからね!」
(なーーーーーーーーーーっ!?し、しまったーーーーー!)
お、俺としたことが…
「あはは!(なーーーーーーーーーーっ!?)だってw」
こ、苔にしやがって‥‥
「あー面白かった‥じゃ、またね人間。ボクはスーザン国にいくから。」
「まっ…」
まずい!!ほんっとうにまずい!!このままでは陛下が!
ースーザン国ー
「ガルム陛下。その超生物とやらは何なのでしょうか。」
「超生物はおそらく魔族が作り出した生物兵器だと余は思うが…」
余は魔族が作り出したものと思いたくはないが…しかし、それしかもう…
「おいおい、ガルム。それはないだろ。ボク達魔族のせいにしないでよ。」
「ガルム陛下をお守りしろ!」
騒がしいな。そうか、そういえば配下たちにまだ言ってなかったな…
「よい。その様はことをするでない。彼女は魔王ライム。お前らも知っている暗黒皇帝龍ダークネスオブエンペラードラゴンがいるだろ?その龍こそ魔王ライムのことだ。」
「陛下!魔族との戦争は聞いており納得しておりますが。なぜ、その重要なことを言わないのです!?相手の頭がこの世界最強の龍種、しかも、この10体の中で最も強く厄介な暗黒皇帝龍ダークネスオブエンペラードラゴン。そのような存在を敵に回したということですよ!?」
「落ち着け。お前たちに伝えようか迷っていたのでな。結局言えず申し訳ないと思っておる。」
「そうそう。ボクとガルムの関係知りたいでしょ?ガルムはね…ボクのとっても大切な友人なんだ!」
「「えええええーーーーーーーーーーーっ!?」」
「おい。ライムよ。そのようなことをぺらぺらと申すでない。」
「へ、陛下…事実なのですか?」
面倒なことに…
「ああ。昔からの友人だ。」
「嘘ですよね?陛下。嘘と言ってください!陛下!」
「嘘ではない。」
「ガルム。そろそろ本題に入っていいか?」
「ああ。」
「超生物。超生物は、超生魔王ゼメギアが黒幕だ。そいつをこの世から退場させれば超生物は全て消え失せるよ。」
「つまり、お前らのせいではないと。」
「はじめからいってるでしょ‥ガルム。この後ボクのとこまで来て。話したいことがあるから。」
話したいこと?まあおそらく超生物のことだろうが…
「ふむ…良かろう。」
「陛下!?よろしいのですか?魔王の言葉を信じて。」
「先程言った通り。ライムは友人だ。友人を信じない友人がどこにおる?」
「っ…し、承知しました。すぐ支度をいたします。」
「じゃ、ガルム。また後で。」
「ああ。」
いろいろ大変なことになったな…。ライム。できればお前とは戦いたくない。だから、怒りを収めてくれ。
「陛下。支度が完了しました。」
「ああ。では、行くとしよう。お前もついて来るがよい。」
「はっ!」
続く…
オリジナルストーリーできたぞー!!やったね、やったね!