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魔王が現れた

その男は身長は俺と変わらないが、体格ががっしりしているので大男に見える。

体格だけではなく、醸し出す圧力がそう見せるのかもしれない。とにかく只者ではない。


男はまるで西部劇の拳銃使いのようにサイをクルクル回すと、腰に付けたホルスターに収めた。


・・・?・・それは俺がメアリー・シェリーに渡したチョーキのサイではないのか?


「お前、何者だ?」


男は低く押し殺したような笑い声を立ててから言った。


「お前がメアリー・シェリーの言っていた、俺を殺しに来る男か。まだガキだな」


やはりメアリー・シェリーを知っているようだ。

しかしガキはないだろう。こう見えて俺の正体はオッサンなのだ。


俺はもうごちゃごちゃ話をする気がなくなった。

マシウスを殺された今、まずはこいつをぶん殴ってから話を聞くことに決めた。


俺は常人には反応できないスピードで飛び込むと同時に男の顔面に突きを放った。


しかしその突きに手応えは無かった。

かわりに俺の腹にものすごい衝撃が走った。

男の前蹴りをモロに食らったのだ。

まったく反応できなかった!


俺は蹴りを食らって後方に3m以上は吹っ飛ばされただろう。

この男は空手を使う!!


俺は背中から地面に倒れた。


すぐさま起き上がろうとしたのだが、腹の中をかき回されるような激痛で立つことが出来ない。


・・・馬鹿な。HP無限大の俺がダメージを負うなんて。。


「マーカス!」


ミエルが剣を抜いて斬りかかった。

モンスターを一撃で消滅させる威力の雷の剣を、なんと男はかわすでもなく二の腕で受け止めた。

男の全身に電撃が走るが、涼しい顔をしている。

腕にも体にもまったくダメージはないようだ。


そのまま剣を受け止めた手を軽く振ると、ミエルの身体は宙を舞い地に落ちた。

ミエルも苦しそうに立ち上がれないでいる。


レイナは手のひらに炎を出現させた。


「やめろ!レイナ。ライカもだ。お前たちの勝てる相手じゃない」


俺はそう叫んだ。この男は人間でも、モンスターでもない。

なにかもっと、とんでもないものだ。


男は悠然とこちらを見て言った。


「仲間を無駄死にさせまいとするのは、パーティーのリーダーとしていい判断だな」


俺は腹を押さえながら、なんとか上半身を起こした。


「お前はいったい何者なんだ?」


「俺か?俺のことを人は『魔王』と呼んでいるな」


「魔王だと・・・お前がすべての黒幕か?」


「ふふふ・・黒幕か。まあ俺にとってはバチャタンなどどうでもよかったんだがな。ここはマシウスにくれてやるつもりだったのに、やはり器ではなかったようだ」


魔王は新王都の役人たちに言い放った。


「引き上げるぞ。ビクター・フランケンシュタインを連れていけ」


ふたりの新王都の役人が解放された人々の中から初老の男の両腕を抱えて連行した。

彼がビクター・フランケンシュタインか。。


そして俺たちに向けてこう言った。


「この街での俺の用はこのビクターだけだ。今回はお前らの命は取らずにおいてやろう、後の楽しみのためにな。それにお前たち、これから忙しくなるぞ。そっちが解決したら俺を殺しに来い。楽しみに待っているぞ」

ついにテンプレ小説のタブーを破って、無敵・無双でなければいけないはずの主人公ボロ負けシーンを書いてしまった!大丈夫だろうか?着いてきてくれているだろうか?読者諸氏!!

いよいよ次回、第二章感動の(?)最終回!お楽しみに♪

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