表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/45

勇者になるなんてもうどうでもいい

ミンミンが死んでしまっただと・・・?


振り返りざまに俺はミエルを殴った。


「ミエル、お前なんでミンミンを守らなかった」


ミエルは無抵抗で俺の拳を食らう。


「僕のせいだ。僕に力が無かったばかりにミンミンさんを・・・」


俺はその場に膝を落とした。


・・いや、ミエルのせいではない。


「ミエル、すまん。お前のせいじゃない」


俺はミンミンに危険が迫っているときに、情欲に溺れていた大馬鹿野郎なのだ。

馬鹿な俺がミンミンを殺したんだ。。


俺は泣いた。


この世界に来て初めて涙を流した。

勇者になるなんてもうどうでもいい。

ミンミンの命と引き換えにする価値なんかなかったんだ。


なのに目の前に横たわっているミンミンは安らかな顔をしている。

とても満足気な笑みすらうかべているのだ。


「・・・なあミエル、お前はミンミンと結ばれたのか?」


「いや、きっぱり振られたよ。マーカス様のパーティーで不謹慎だって怒られた」


「そうか、ミンミンらしい。でも馬鹿な奴だなあ・・男を知らずに死んじゃったのか」


ライカも涙を流していた。


「私、ミンミンちゃんに悪いことばかり言っちゃった。ごめんね、仲良くできなくて」


それからどれほどの沈黙の時が流れただろう。


「ミンミンちゃんを埋葬しましょう」


ライカが沈黙を破った。

その声を聞いて、俺もミエルも力なく立ち上がった。


しかしここで俺はふと、あることを思い出した。


「待て、ミンミンを埋めるのは待ってくれ!」


ミエルとライカが驚いたように俺を見た。


「・・ミンミンが言っていた。大昔に死者を生き返らせる魔法があったという伝説があると。お前たちは何か知らないか?」


「マーカス・・気持ちはわかるがそれは単なるおとぎ話だ。そんな魔法は存在しない」


ミエルが悲し気な顔で応えた。


「いえ、もしかしたらあるかもしれないわ。望みは薄いけど」


そう言ったのはライカだった。


「東の地に住むメアリーという老婆が、死者を蘇らせる科学を研究しているらしいわ」


その言葉を聞いたミエルはライカに言った。


「メアリー・シェリーか。あれは妄想癖のある狂った老婆だよ。詐欺師という噂もある。ライカ、空虚な希望を持たせるのは残酷だ」


空虚な希望でも、俺は藁にもすがりたい気持ちだった。


「なんでもいい。そのメアリーがもしかしたらミンミンを生き返らせられるかもしれないんだな?」


「でもミエルの言う通り、単なる妄想である可能性のほうが高いわ。誰も彼女の研究の成果を見たものはいないもの」


可能性がたとえわずかでも、議論も考察も不要だ。俺はもう決めた。


「ミエル、ライカ。パーティーのリーダーとして旅の目的地を変更する。メアリー・シェリーの所にミンミンを連れて行くぞ」


ふざけたタイトルつけて始めたのに、どんどんシリアス展開になって作者も焦っております。

にもかかわらず、ブックマークいただきありがとうございます。PVもなんか増え続けてます。

しばらくシリアス止まらないかもですが、どうか見捨てないでください・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ