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ミンミンが・・・

俺たちは急いで服を身に着けると森に向かって走った。


行きはそれほどにも感じなかったのに、帰り道はひどく遠かった。

気が遠くなるほど走って、ようやく森が見えた。


ミエルが剣を振るって5匹のキメラと戦っている。

しかしかなりのダメージを負っている様子だ。


・・・ミンミンはどこだ?


ミンミンは両手にワンドとスタンガンを握りしめたまま、大の字になって倒れていた。


俺が森にたどり着くと、キメラの1匹が襲って来た。

俺は全力のクリティカル・パンチをキメラに叩き込む。


しかし、現在の俺のレベルのクリティカルでは一撃でキメラを倒せないようだ。

そのキメラはすぐに呪文で回復した。こいつらは例の変異種だ。


ライカは熱線銃(ヒートブラスター)でキメラを迎え撃っているが、やはり苦戦している。

まったくキリの無い相手である。



そこで俺はまだ一度も試していない魔法を使うことにした。


「ミエル、ライカ。キメラから距離を取ってくれ」


そう叫んでから呪文を唱える。


「エレクトロ!!」


突然空が真っ暗になった。そして次に激しい閃光。


落雷が5匹のキメラを襲う。

この魔法は想像以上の威力でキメラの一団を葬り去った。



「ミエル、大丈夫?」ライカが叫ぶ。


「僕は大丈夫だ。それよりミンミンさんが」


俺たちは急いでミンミンに駆け寄った。


ミンミンはひどいダメージを負っていた。

呼吸が荒く弱弱しい。喉が笛のように鳴っている。


「ミンミン、回復呪文を唱えろ!」


俺がそう言ってもミンミンは苦しそうな息をするだけだ。


「ローブを脱がせて手当をしましょう」


ライカがそう言った。


「・・・やめて・・ください・・ローブは・・」


虫の息のミンミンがなんとか声を出した。


「ミンミン、喋るな。ミエル、ライカ、回復薬はあるか?」


「馬車に回復薬があるわ。でもこれほどのダメージに効果があるかどうか」


ライカが応えた。


「いいからすぐに持ってきてくれ」


ライカが持ってきた回復薬をミンミンの口に入れようとしたが、うまくいかない。

俺は薬と水を自分の口に含んで、口移しでミンミンに飲ませようとした。

なんとか口中に薬を入れたのだが、ミンミンはむせるように薬を吐き出してしまった。


「頼むミンミン。飲み込んでくれ」


もう一度口移しを試そうとしたとき、ミンミンがか細い声で言った。


「・・マーカス様が口づけしてくださった・・うれしい・・」


「ミンミン、しっかりしろ!もう一度だ」


ミンミンは苦しい息の中で精一杯の笑顔を見せた。


「・・マーカス様・・お元気で・・・」


そう言うとミンミンはがくっと首を垂れた。


「ミンミン!!」


・・・ミンミンはすでに呼吸を止めていた。


ミエルがミンミンの胸に耳を押し当て鼓動を確認している。


「まだだ!ミンミン。回復薬を飲ませるぞ」


「マーカス、やめろ!」


ミエルが俺の肩に手を置いた。


「・・・ミンミンさんは亡くなってしまったんだ」

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