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みんなと同じー2
「あはは、やっぱそーだよねー!」
ひとつの集団の一員となってみんなの話に必死に合わせる。
学校という場所は、こうでもしないとすぐに独りぼっちになってしまう。
休み時間毎に「友達」の所に行くのは面倒だけれど、クラスメイトに独りぼっちだと思われるよりはマシだ。
そんなヘンテコなプライドによって私の10分間は消費されていく。
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やっと学校が終わった。早く帰ろう。早く帰って漫画を読もう。テレビを観よう。ゲームをしよう。
帰ったら何をするかを考えているこの時間が1番好きだ。
やっぱり私は集団行動が向いていないのだと確信した。
ルンルン気分で鞄に教科書をしまっていると、背後から声が聞こえてきた。
「ねー!___もスタバ行くよね?」
「今回の新作はキャラメルだって‼︎」
最悪だ。