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精霊の森  作者: 富幸
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再生 7

「じゃあこの種子が精霊様になるの」

「ウーン、それは誰にも分らない。精霊様も地球の大気では我々緑星人と同じには、成らないと思う。と言われた」

「じゃこの種子は、精霊様とは違う物になるんだね」

「そうだね」

 僕とお爺ちゃんのやりとりをさくらちゃんは、頬笑みながら聞いていた。

 お爺ちゃんが

「そろそろ行くか」

 と言って立ち上がった。

 僕達が神社の跡地に着くとお爺ちゃんが

「ここに少し小さいお社を建て神木となる種子は、お社の後ろに植えるけど以前の森とは、違って人が集まって子供も遊べる、鎮守の森にしたい」

「お爺ちゃん、お社の回りは、どうするの」

「出来れば、神木の周りは、以前の森と同じ様にしたいので、さくらちゃんとドングリを探して来てくれないか」

「ウン、さくらちゃん行こう」

 と言いながら僕が、そぉっと手を伸べると僕の手を優しく包んでくれた。

 僕とさくらちゃんは、更地の周りの森に入り探す事にした。

 以前の名残りが残る森に入ると、さくらちゃんが僕の手を強く握り締めた。

 僕達は無言でドングリを探した。

 話したい事は、いっぱいあるのに何故か二人共無言でドングリを拾った。

 手をつないだままで、二十ばかり拾って森を出て明るい所に出ると、二人顔を見合わせると僕は、何故かおかしくなり笑いが込み上げた。

 僕の笑う姿をキョトンとして見て居たさくらちゃんも釣られて笑い出した。

 僕達は、ひとしきり笑うとさくらちゃんが

「ねぇ何がそんなに可笑しかったの」

「だって君のおうちは、西の村に在るでしょ、それなのに君は森に初めて入るみたいに怖がるんだもの」

「そうよ、だって私初めてこの森に入ったのよ」

「エッ、君神社に時々おまいりしていたでしょ」

「そうよだから鳥居からお宮の後ろに在った神木と大岩の側に在った神木の二か所だけしか行った事は、無いし、森なんて恐れ多くて入れないし、入る事も出来なかったわ」

「じゃー、森には誰も入った事は無いの」

「そうよだから、入らずの森と呼ばれ近くの大人も子供も森の側に近づか無いのよ、森に入れるのは、唯一人、貴方のお爺様だけよ、だって、守り人様ですもの」

「じゃー、以前在った森に入った事が有るのはお爺ちゃんだけ」

「そうよだからお爺様は、精霊様が居なくなった今は、新しい鎮守の森は、人が集まり子供が遊べる森として再生したい。と言っているのよ」

「ウン、僕もそれには、賛成だよ」

「早く帰ってお手伝いしましょ、お昼のお弁当もあるし」

 僕は、ウンと返事をし手を差し伸べた。

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