表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊の森  作者: 富幸
54/60

再生 5

「すぐに君だと分ったよ、どうしたの何かあったの」

「あのね、貴方のお爺様からは、口止めされたのだけど、今度の日曜日にお爺様と私の二人で精霊様が残した種を神社の跡地に植えるの、お爺様は、言わないけれど貴方にも来てほしいのよ、ねぇ、私からもお願いするわ来てくれない」

「今度の日曜日だね、僕絶対行くからね」

「うん待ってるわ」

 夕食の時パパとママに次の土、日曜日にお爺ちゃんの所に泊まりに行きます。

 と話すとママが

「先程の電話、誰からなの変わった事」

「ウウン、友達から僕のあだ名知っている。宇宙人だって」

 するとパパが

「どうして宇宙人だ」

「あのね夏休みが終わった時に円盤騒ぎがあったでしょ、その時精霊様は、宇宙人だと説明したら僕のあだ名が宇宙人になっちゃった。それからも同級生から、あれからどうなったの宇宙人だろ見て来て教えてよ、とうるさいんだ」

 とパパとママには悪いけど嘘をついた。

 まださくらちゃんの事は、誰にも話せない。

 僕の秘密の宝物だ。

「いっちゃん苛められてるんじゃないのでしょ」

「ママ心配しないで僕は、大丈夫」

 僕は、そう言うと

「じゃこんどの土・日曜日に僕一人でお爺ちゃんの所に行ってきます。御馳走様でした」

 と宣言する様に席を立った。

 今度の一週間は、長く感じた。

 金曜日の夜は、明日さくらちゃんに会えると思うと中々寝付けなかった。

 そのくせ、ベルが鳴るとすぐに目を覚まし飛び起きた。

 朝始発の電車に乗ると、ようやく落ち着いて流れる窓の風景が目に映った。

 駅を降りてお爺ちゃんの家まで歩いた。

 家に着くと留守だったので縁側に荷物を置き神社の跡地に行った。

 さすがに一月半もたつと一時の様な騒がしさは無く閑散としていた。

 僕は、お爺ちゃんの姿を見つけると

「お爺ちゃん、僕来たよ」

 と呼び掛けると、しゃがんで作業をしていたお爺ちゃんが立ちあがり此方を向いて、吃驚した様に

「どうした一人で来たのか」

「うん僕一人で来たんだ。さくらちゃんから電話があってね、それより明日大切な行事があるのでしょ」

「なんださくらちゃんが連絡したのか、道理で普段と違ってソワソワしてたのか、さくらちゃん先程お昼の用意をしなければ、と言って帰ったよ、いっちゃん少し遅かったね」

「だってお爺ちゃんは、うちには連絡くれないんだもの」

「ハハハ御免ごめんお爺ちゃんは、昔色々あってパパは苦手なんだ」

 と寂しそうに笑った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ