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精霊の森  作者: 富幸
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宝玉 2

 家の中は綺麗にかたずいているが、ママが居ないせいか一瞬空き家に入る気がした。

 二階の自分の部屋に入るとやっと帰ったと思った。

 夕方にパパが帰って来ると

「お帰り明日休みを貰ったから、ママを二人で迎えに行こう」

「ママ、退院出来るの」

「ああ本当は昨日が退院予定だったが、パパの仕事都合で明日に日延して頂いたんだ、ママには悪かったけど」

「お仕事忙しいの」

「まあね、仕事はキツイけど面白いからね」

「エッ、パパ、仕事って辛くて苦しいのでしょ」

「それは違うね、パパが仕事をするのは、ママやいっちゃんの為もあるけど、本来仕事は楽しいもので特に仕事仲間から、評価されると快感を覚えるものだよ」

「パパもそうなの」

「そうだね、一つの仕事の目途が付いた時ホッとするなー、だからお前もいまから勉強をしっかりして大きくなったら、自分にあった仕事を探しなさい。それが仕事を楽しむこつだよ、一つ言うけど決して、人を頼ってはいけないよ」

 そう言ってパパは、早く食事をと言ってリビングに入って行った。

 食事をしている時パパが

「向こうは如何だった、お爺ちゃんは元気だったか」

「うん元気だったよ」

「相変わらず精霊様の守をしていたか」

 僕は返事に困まった、精霊様が帰られた事は口止めされていたから、するとパパは僕を見て

「どうした何かあったか」

 と聞いて来た、僕は困って仕舞ったがパパには秘密にする分にも行かないので

「パパあのね、精霊様は帰られたのだから、今はいないの」

「ほう帰られたじゃ今は空かい」

 と言うと、はっはっはっと大声で笑い出した笑いながら

「親父、精霊様が居なけりゃ気を落としているだろう、いいか、いっちゃん親父みたいに妄想や空想にのめり込んではいけないよ」

 と愉快そうに笑う、そんな妄想だ、空想だと決めつけるパパを見て僕の方が吃驚した。


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