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帰還 5
光りの線は下から徐々に消えると同時に森も神社も消え光が消えると円盤も上昇して行きやがて見えなくなった。
後は削り取られた大地が残されただけだった。
お爺ちゃんはそれを見届け夜明け前に家に帰ってきた。
と話してくれた。
僕は森ゃ神社が小さくなると言う事が理解出来なかった。
お爺ちゃんは、それが神の御技だよ我々人間には理解できない事だと言って話を打ち切った。
少しの沈黙の後お爺ちゃんは思い出した様に
「いっちゃん昼過ぎて用事を頼まれてくれないかい」
「ウンいいよ何すればいいの」
「ちょつとさくらちゃんを呼んで来てくれないかい」
「エッさくらちゃんならさっき別れたばかりだよ」
「そうかーあの子も見に来てたか」
「ウンでも精霊様が帰られたって少し落ち込んでいたよ」
「そうかでもあの子もこれからは少しは良くなるだろう」
「どうして」
「あの子は、お父さんや叔父さんに巫女として扱われていたし、母親が亡くなってからは長女として下の兄妹の面倒を見ているし、家事なども全部しているから一つでも少なくなれば楽に成るものだ」
「フーンだから時々お姉さんの様に見えるのか」
「いっちゃんはあの子が好きなのかい」
とお爺ちゃんに咄嗟に言われて僕は慌てて
「わかんなーい僕さくらちゃんを呼んで来まーす」
と言って台所を飛び出した。




