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帰還 2
人の騒ぐ声で眼が覚めた。
布団から出て表戸を開けると家の前の道を大勢の人々が大きな声で話しながら神社の方に歩いて行く、布団と蚊帳を押し入れにしまい台所に行くとテーブルの上にお爺ちゃんの手紙があり、お爺ちゃんはお昼まで寝ます朝食の用意をしているので食べるようにとメッセイジがあった。
僕は一人で食事を済ませ外に出ると先程ではないが神社の方に人が流れている。
僕も大人の人に付いて行くと鳥居の前は黒山の人で埋め尽くされていた。
その時初めて異変に気が付いた鳥居の向こうに在る筈の森や丘が無い。
人を掻き分けて少し前に出て見ると鳥居から向こうがまるでスプーンですくい取った様に丸く大きな更地に成っていた。
僕は唖然としながら人々の間に立ちつくしていた。
暫くして服の裾を引っ張られた。
後ろを向かずに手で払うと今度は袖を引っ張る僕は誰と思いながら後ろを見ると人々の間から白くて小さな手が掴んでいる。
顔を少し上げると人の間からさくらちゃんの不安そうな顔が見えた。
僕とさくらちゃんは、人の集団から参道の方に離れるとさくらちゃんがようやく袖から手を離し僕を見て
「話があるの」
と言った。
彼女の顔を見た時なぜか
アッ昨日の僕だ、と思った。




