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木霊 4
次の日も僕は、そさくさと宿題を済ませると
「お爺ちゃん僕お宮に行きますから」
と声を掛けると急いでお宮に上がり神木に耳を付けると
「いっちゃん急いで来たんだね呼吸が乱れているよ」
「うん僕昨日の続きが早く見たいもの」
少年姿の精霊は、ニコニコしながら
「じゃ宇宙旅行を楽しんでね」
精霊が言うと僕の目の前に昨日から続く映像が広がった。
我々は、長い年月宇宙をさまよった末ボートのコンピュータが選んだ星が銀河系の端にある。
太陽系第三惑星であるこの地球だった。
しかしこの地球の大気は緑星人にとっては過酷であった。
何故コンビ―タがこの星を選んだかは不明である。
この星に着いた当初は防護服を着用し活動していたが防護服を着用するとエネルギーを補給出来ない。
当然体力はおち活動に支障が出る。
地球の大気は濃い過ぎて私達緑星人には負担が大きすぎる。
所詮我々はこの地球上では現状のままでは生命を維持出来ない。
その結果私達はこの森の樹木に寄生し本来の姿を維持しょうとしたがこの地球上の植物との能力差が大きく私達はやむなく能力の大半を封印して樹木に同化する道を選んだ。
何故ならこれ等の樹木が数百年も生命を維持し、なおかつ樹勢も旺盛である事が同化の理由の一つである。




