夏の日
僕は彼女が帰って行く後ろ姿を見送りながらお宮の階段に腰をおろしながら考えた。
彼女は精霊を心の奥底では恐れの気持ちを持って居ると言うのに何故に精霊に接触するのだろう。
幾ら考えても彼女の心の奥底なんて理解出来ないし答えも出ない。
僕は神木に耳をあて精霊に問うた。
「それはね、いっちゃん彼女の心に我々を恐れる心と敬う心の天秤があって少しだけ敬う心が重いだけさ」
「そうかーな」
「人は誰しも心に天秤を持っていてその軽重で行動するものだよ」
「僕もそうなの」
「そうだよ、いっちゃんがお宮に来るのに僕に会いに来るだけでは無いだろう、彼女に会う事も有るからね」
といってニッコリ笑った。
僕は精霊に心の中を指摘され少し戸惑ったが話題を変えた。
「でも彼女はどうして君を恐れるの」
「それはね僕達が持つ力が怖いからさ」
「どうして力が怖いの」
「人は自分が持たない力には恐れをだくからだよ」
「うーん僕には、よくわからないや」
「君は僕が怖いかい」
「怖いと思うより不思議だなーと思う事の方が多いいよ」
「そこが彼女と君との違いだよ、だから君とは友達として話しが出来るけど彼女とは精霊と巫女の関係だけで僕は彼女の要望を聞いて最善の答えを示すだけだ」
「でも彼女は君を神様だと思っているよ」
「君も僕が神様だと思うかい」
「僕にはそんな難しい事分らないよ」
「僕達は君達のいう神様と違って現実に存在している。ただ今はこの神木に同化しているけど元は惑星Xの緑星人つまり宇宙人だよ」
「エッ?木が宇宙人なの」
「違うよ僕達は、はるか昔にこの地球にやって来たのさ」
と言って神木は語りだした。




