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第一章 第一話 Transition

初めまして! 第一章の結末はかなり壮大に書く予定でいます。




この世界が嫌いだ。

理不尽で傲慢で愚かな人間という悪魔の皮を被った魑魅魍魎が跋扈する世界。


誰しもが考えたことがあるのではないだろうか。


「何のために生きているのか」と。


人は、人生という名の死のレールの上を産まれてからひたすら走りつづける。

その死への途上、せめて味気ある人生へとスパイスをつけ加える。


ある人はそれを青春と呼ぶ。青春。それは人生の春にたとえられる時期。


もし人生というものに四季があるのなら、冬は死なのだろう。

「物の終わりは美しい」そんな言葉を幾度となく聞く。


はたして、終わるものに何の意味があるのだろうか?


それを見い出せたのなら、この腐った世界も少しは楽しく生きられるのだろうか。



ただ人の創造力は好きだ。


終わりなき無限の可能性がある。

この世界には数多の小説、ライトノベル、アニメといった創造物が存在する。


人生を賭してもすべてを把握し得ることはできないだろう。

なぜなら、膨大な量もさることながら次々に新しいものが終わりなく生み出されるからだ。


そう、人の創造力は無限だ。


ある作品は、『人生』とさえ言わしめるほどに・・・。



いつだって人間は、より良い人生とやらのために色々生み出し、必死に生き続ける。


そう死という終着駅へ向かって。



さて、ここで皆に問いかけたい。



『死という終着駅の向こうには何があるのか知りたくはないか?』と。



   ☆☆☆



「あいつらだけは、絶っ対に許さねぇ・・・。」



そう山谷大志は怨嗟の声をあげる。

あまりの激しい頭痛と吐き気に襲われながら、なおこの世界を呪ってやると言わんばかりに叫ぶ。


「こんな世界にいるなんてもう耐えられない!!!!誰か俺をーーーーーーっ」


そう叫ぼうとした瞬間、頭の中で何かが弾け、そのまま意識を失った。



   ☆☆☆



『さあ起きて、そろそろお目覚めの時間だよ?』


そんな声が聞こえ、目を開けると目の前には帽子を深く被った少年?が浮かんでいた。


『やっと起きたかい? まるで死んでいるみたいだったよ♪』


くすくすと笑いながら空中をくるくると浮かんでいる。



「君は誰なんだ? というより、何で俺はここにいるんだ? 」

浮いていることも気になったが今は現状把握が大事だろう。


『嫌だなぁ、僕がまるで変な奴みたいじゃないか。僕はマイヤだよ。僕が君の願いを叶えてあげたから、君はここにいられるんだよ?』


「願い・・・?願いってなんだ?」


『あれ?覚えてないのかい? 君、死ぬ間際に「誰か俺をーーーーーーっ」って願ったじゃないか』


「待ってくれ!俺は死んだのか?」

願いの部分が何かに邪魔されて聞こえなかったが、今はそれどころではない。



『うん、頭の血管が切れたみたいだね。君の世界でいう脳溢血ってやつかな?まあ君が死んでしまったことはもうどうでもいいよ。それに死んだって言っても君は僕が治したし、死んだことがあるっていう貴重な経験を得られたわけだ♪』


ラッキーだったねと親指を立てて来て、イラッとくる。

というより、とんでもない情報が多くて処理しきれない・・・。


「そうか。訳わかんないけど、とりあえず礼を言うよ。ありがとう。 それで、これから俺はどうなるんだ? 天国と地獄のどっちかに行くのか?」


多分目の前の奴は。天使か死神みたいな存在なのだろう。


『君、話聞いてた? それに僕は上辺の部分なら考えを読み取れるんだからね? あいつらと一緒にしないでくれるかな? はぁ~、それで、話戻すけど君をこれから異世界に連れてってあげる。そこで夢とか素晴らしい冒険とか自由に人生とやらを謳歌しちゃってよ!』


(全然違った! ってか本当に信用して大丈夫なのか? やっぱり元の世界に返してもらったほうが・・・。)


突然、さっきとはまるで違った雰囲気になる。


『言っとくけど元の世界に戻りたいなんて無理だからね?それに何度も言うけど、君が願ったんだ。もう後戻りはできないよ?』


また心を読まれて。そう言われる。

俺の願いって異世界にいくことなのか?


「わかった!わかったよ! それで俺が行く世界ってのはどんなところなんだ?」


『うんうん。わかってくれて良かったよ♪ さて、じゃあ君の行く世界についてかる~く教えてあげるよ♪』


また元の雰囲気にもどり、楽しそうに話し始める。



要約すると


・行く世界の名前はユグドラ

・楽しい冒険者生活

・魔法がある

・ステータスがある。

・人間以外の種族がいる。


となるらしい。


「はぁ~、どこで俺の人生間違えたらこんなとんでも世界に行くことになるんだ?」


『案外、これが正解なのかも知れないよ?』


「まぁアニメとかラノベとか好きだったし異世界っていうのに憧れたことは何度もあったんだけどね。」


いざ本当に行くとなると不安にはなるのだ。


「というより、あんたが誰なのかは教えてはくれないのか?」


『その内、わかるさ。何より謎があったほうが盛り上がるしね♪』


見た目は子供のようで大人の。。。って違う違う。

とにかく俺はこれから第二の人生の始発駅にたったわけである。


「まぁ、気長に異世界ってやつを楽しんでみるよ」


『さぁて、そろそろ行こうか♪ とりあえず、街の近くまではサービスで送ってあげるよ!さぁさぁ、早くこの輪の中に入って! さぁ行くよ! 出発進行ーーー!』



心構えをする暇もなく、急かされるがままに輪の中に入ると、目の前が一気に白い光に包まれるのだった。






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