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人狼ゲーム -八つ目の大罪- 作者:寂尾蘭太
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06、占い師co

山井「……」

前島「ほう」

羽賀「占い師か」

日菜々「占い師……なの?」

桐生が占い師カミングアウトしたか。
果たしてこれは真実か嘘か?
村人は確かめようがないのは事実。

桐生「そ、そうよ。
あーあ、言ったら殺されるかもしれないから言いたくなかったけど、ここまで疑われたら仕方ないわね」

前島「そうか。まあ真偽はわからんが、もし本物の占い師なら処刑した時点でほぼ勝ち目はなくなる。
桐生を今日は生かそう」

日菜々「え?疑われて苦し紛れの嘘カミングアウトの線は考えないの?」

前島「もちろんその可能性も捨てていない。
しかし、偽と決めつけて本物を処刑したらまずい。
いいか?占い師は、村人チームにおいて最も重要な役職なんだ。
簡単に占い師を失うかもしれない作戦には出られない」

羽賀「なるほどね、了解」

牧村「んー、とりあえず今日は桐生さんに投票しちゃダメってことね」

皆が納得しかけたその時だった。

バン!

織田「ちょっと待たんかい!おのれら!」

机を強く叩き、織田が叫んだ。
急な音に驚いてしまった。
どうしたというのか?

織田「騙されとんぞ。そのお嬢様は占い師やない。偽もんや!」

前島「ほう……なぜか言ってみろ」

織田「なぜかって?
わしが本物の占い師やからじゃ!」

ほう。
織田が占い師の対抗に出て来たか。
これはおもしろくなってきたな。

牧村「え?占い師が2人もいるの?
ラッキーだね!」

前島「そんなわけないだろう!
占い師は1人だ。説明時まだ寝てたのか?
帰れ、能無し女が」

斉藤「つまりどっちかが本物。
片方は偽物ってことになるわけか」

前島「偽物は人狼側の役職。
狂人か人狼。
まあ狂人が出てきたんだろうな」

羽賀「ん?何で嘘つきは、人狼じゃなくて狂人のほうだと思うの?」

前島「狂人の仕事は、場を掻き乱すこと。
場を掻き乱すには、占い師のフリをして適当に占い結果を言うことが一番効果的なんだ。
村人からすれば、本物の占い師がどっちかわからない。
人狼の最大の敵である占い師の盲信も防げる。

さらに人狼側に占い師のフリをしていますとアピールも出来る。
人狼2人の身になり考えてみろ?
自分達以外に占い師が2人出てきたら、そこに狂人がいると把握出来るだろう?

そして狂人占い師に、占って人間だったと人狼が言ってもらえれば、占い師と狂人の内訳が人狼達にだけわかる。

と言うわけで、狂人は占い師のフリをするのが効果が高く、セオリーになっている」

羽賀「なるほど。でもどっちが本物の占い師、狂人かってのはまだわからないわけか」

前島「ああ、だがそれは人狼側も同じ。
人狼もどっちが邪魔な占い師か、味方の狂人かわからない。
だから簡単にはどっちかを襲撃し辛い。
理想は人狼より早く本物を確定させて、襲撃されないように騎士に守らせること。

……そうか狂人か。
この命懸けのゲームで最も辛い役職だな。
人狼の代わりに吊られてやることも仕事。このゲームのルールなら、吊られることは即ち死だからな」

そうだな。狂人を引いた者は、おそらく一番気の毒な役回りになるだろう。
まあ誰かわからないし、本人が自覚してるかは知らないが。

牧村「で、どっちが本物なの?」

織田「わしが本物じゃぞ!
この嘘つき女に占い師を乗っ取られると焦ったから、対抗カミングアウトしたんじゃ!」

桐生「はあ?何がよ!私からしたら、あんたこそ本物の占い師確定に焦って邪魔してきた偽物でしょうが!」

織田「ちっ、だから嫌やったんじゃ!わしの占い師なんか誰も信じてくれる気がせんからな」

わからない。
どっちも本当のことを言ってるように聞こえるし、どっちも嘘をついてるように見える。

ひとつわかることは、桐生と織田。
この2人が敵対する側のチームだと言うこと。

九十九「続行不可能となる状況になれば、ゲームは中止か。
セイギノミカタが死ねば……か。
ここずっと引っかかってるんだが、皆はどう考える?」

牧村「た、確かに。
セイギノミカタが死ぬこともあるみたいな言い方だよね」

羽賀「……本当何でそんなルールあるんだろうな?」

前島「おい、相手にするな。
今は大事な盤面だ。時間もない。
今日処刑する者を決めないといけない」

斉藤「占い師を訴える2人以外から選ぶべきか。
ふむ……ちなみに霊能者や、あと騎士はいつカミングアウトするべきなのだ?
誰かわからなければ、そこを処刑してしまうこともあるのでは?」

前島「霊能者はともかく、騎士はそのまま潜伏してくれ。
騎士は自分だけを守れない所以、カミングアウトすれば必ず殺される。
騎士は絶対カミングアウトするな。
例え死ぬことになったとしても、だ」

死んでもね。
例えば初日に騎士が殺されたとしても、人狼が殺したことに気づかなければ、まだどこかで誰かを守っているかもと、役職等を襲い辛くなる。
騎士は影ながら重要で、孤独な役職だ。

前島「今日の投票だが、俺は桃山、九十九のどっちかを推す」

牧村「どうして?」

前島「桃山は先程言った通り俺の探偵としての勘から。
九十九は話をすり替えようとしていることからだ」

桐生「あと私は、牧村と山井も推すわ」

牧村「な、何で?」

桐生「牧村は頭悪過ぎて話についていけてないし、山井なんかずっと黙ってて議論に参加してないわ!
この2人だって十分怪しいわよ」

斉藤「確かにそうだな」

山井「……」

牧村「えー!でも私は村人だってば!」

羽賀「あと15分だぜ。どうする?」

会議時間はあと半分。
恐ろしいのは、いつの間にか誰を処刑するかと言う会議が成立していること。

くくく、それでいい。
さあ最初に死ぬのは誰だ?

日菜々「あ、あの……」

日菜々が久しぶりに口をきいた。

羽賀「ん?どうしたの?」

日菜々「あの……
占い師が両方偽物の可能性だってありますよね?」

前島「は?」

織田「ああ?」

桐生「ちょっとあんたどういうことよ?」

批判の声が飛ぶ。

前島「……決まりだ。
こいつの今の発言。本物の占い師の信憑性を下げようとしている発言に他ならない。
これは怪しすぎる。
今日は桃山処刑でいいだろう。
皆、桃山に投票してくれ」

日菜々「だ、だって……
桐生さんも織田さんも占い師じゃないのに……」

羽賀「何で?」

前島「……どういう意味だ、桃山?」

全員の視線が日菜々に刺さる。

まさか。
もしかしてこの言い方は。

日菜々「2人とも嘘つきだよ。
だって本当の占い師は私だもん」





1日目、昼のターン。

1、前島康隆
2、羽賀亮也
3、牧村芽衣子
4、織田武臣
5、山井小百合
6、九十九一
7、桐生星華
8、斉藤章三
9、桃山日菜々

全員生存。残り9人。
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