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PLATONIC LOVE  作者: たまご
7/17

-7-

衝撃的なニュースが入ってきた。



亮祐(りょうすけ)の熱愛報道だ。





相手は茜ではなく、人気女優の谷垣舞子だった。




茜は各局で流れているニュースを遮った。


そんなはずはない。


でも、もしこれが本当だったら・・・・。



茜は涙が止まらなくなった。







亮祐はそんなこともつゆ知らず、指輪を持っていた。


次の食事の時に茜にこれを渡し、プロポーズをしよう。




実は亮祐と舞子は幼馴染で、いまいちセンスのない亮祐に舞子が指輪を選んであげたのである。


「人気女優が選んだ指輪だし、茜もきっと喜んでくれるよな。」


そう独り言を言いながら、次に茜に会う日を楽しみにしていた。





その時、茜からメールが入ってきた。


食事の誘いだった。




数日後、亮祐は茜と料亭に入った。


茜の実家だ。



手汗をかいてきた。


料理の味は、初めて会った時と同じようにわからなかった。





「ねえ、」


亮祐と茜が同時に言った。



「あ、茜、先に良いよ。」


「いや、私は後で良いわ。先、話して?」



言おう。


結婚してください。


必ず、幸せにするから。





結局顔が真っ赤になっただけで、何も言えなかった。


小心者の自分が恨めしかった。


「いや、やっぱり・・・茜、先に・・・」



茜がまっすぐ亮祐の目を見つめた。


亮祐は胸の高鳴りを感じた。


逆プロポーズってヤツか。初体験だ。






そんな亮祐の期待は、あっけなく砕け散った。



「ねえ、別れよ?」

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