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PLATONIC LOVE  作者: たまご
16/17

-16-

挙式は着々と進んでいった。


茜の祖父母が来ていたので順調に進んではいる。






だが茜の笑みはぎこちない。



一番晴れ姿を見てほしい人がいないのだ。






ついに両親へ宛てた手紙を読むときが来た。






亮佑(りょうすけ)は茜と両親が来てくれることを期待した。






「…お父さん、お母さんへ…」


茜がゆっくり話始めたときだ。



茜の両親がやって来た。






ベタな展開だ。だが様子がおかしい。


宮本父の顔がおにきりのようになっている。





「茜…遅れてごめんなさい…」


宮本母が微笑みかけながら言った。



「おか…何、この顔…」


茜は宮本父の顔を見て呆気にとられている。




宮本母はやれやれといった感じでため息をついて言った。


「お父さんがねぇ、死んでも行かないって言うのよ。

行きたいなら勝手にしろだの、離婚してやるだの。

頭に来ちゃっ張っ倒したのよ…そしたらコレ。」



宮本母はクスクスと笑ったあと、真剣な顔付きで亮佑を見た。


「わかってあげてください。

たった一人の娘が嫁に行くんですから…寂しいだけなんです。

お客さんには良い息子だって自慢してるんですよ。


…幸せに、なりなさい。」







宮本父の登場と母による説明で爆笑の渦に包まれた会場は一転、涙を流す人も出て来た。




「命を賭けて、茜さんを幸せにします。」









世界一のプロポーズだった。


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