時間と小説と言う事。
大体言いたいことが分かってくるかと思います。
小説という娯楽を選んでもらう際のライバルは?
前述した通り、現代社会において娯楽は多い。パッと思い浮かぶだけで、3つは思い浮かぶだろう?
それらと戦う日々。だが、実はそれだけではない事を指摘しておく。
忙しい生活だとか、貧乏とか、そういうリアルなのは除外する。一応。
それは何かと言われれば、「過去の名作達」だったりする。
経験があると思う。同じ本を何度も読み返す事。同じ映画を見返す事。同じゲームを最初からやり直す事。
限られた時間は消耗されていく。新しい小説に向かうべき時間も奪われる。
しかもその時間に商品的価値はない。
一度買った本は、定価以上の価値はない。他もそうだ。
1冊1000円の本で何時間潰すか。それは客次第。
その点で、テンプレは強い。
1冊500円で、1時間楽しんだら終了。次の本、次の本と新しい本を買わせる事が出来る。
刺激的なキャラクター、展開、引き。この連続によって、時間当たりの単価を高めるのだ。
次々物語を生み出せるから、物語完結まで飽きさせない。
商品を売る側としては、とても理想的なのだ。だっていっぱい買ってもらわなきゃいけない訳だからね。
心に残るとか、金銭的な価値はない。ブームになればいい。キャラが立っていれば、グッズ展開もありだ。
そうして価値を高めていく。
悪い事だと言っているのではない。一つの生き方だと思うし、実際成功している。それによって「小説家」のチャンスも拡大した。読んでる側も、書いてる側も、目指す側も、売ってる側も幸せ。
その状況を理解しながら、テンプレから外れようとしている私は、きっとひねくれ者だ。
この文章を読んで尚、そう思うようであれば、読者諸君も相当ひねくれ者だ。
だがそれがいい。それがいいんじゃぁないか。
「自分のやりたい事は何だ!?」
どんな場所でも、どんな状況でも、一生付きまとう命題だ。そして答えは一つじゃない。いくつあっても良い。
考え続ける事こそ大事だと私は思う。
そうして納得して進む。こんなに良い事はないじゃないか。
もう少しだけ続けて、いったん完結させようと思います。




