娯楽と小説と言う事。
小説を見てもらう、という事について、考えてみました。
世の中には、特に日本においては、娯楽という物が非常に多い。
TV、ネット、ゲーム、スポーツ、ドライブ、カラオケ、映画・・・そして読書。
どれもこれも、楽しい事ばかりである。
一方、どれだけ科学が進んでも、人間にとって一日は24時間しかない。悲しい。
その内8時間は睡眠として、更にその内8時間は労働時間として、残り8時間。
なんだかんだとしなければならない事があるので3時間カットすると残り5時間。
趣味に当てられる時間は一日最大5時間程度なのである。
娯楽が増えてきた今、その5時間の争奪戦はいよいよ厳しい物になってきた。
少しでも長く、自分の商品に触れてもらおうと、あの手この手で宣伝する、取り合いをする。
そんな中にあって、実は小説というのは苦しい立場にある。
小説は、どっぷりと世界観に浸かる為に、大量の時間を必要とする。読むペースにも依るが、大体1冊1時間ほどだろう。
その最中、読者は基本的に読書以外には何も出来ない。
つまり、数多くのライバルを押しのけて、一日の中で1時間の空白を確実にもぎり取らねばならない、読者に「そう」決意させねばならないのだ。
文章書きは、本が売れなければ飯を食えない。だから、売れる本を書く。
どんな?
答えの一つが前述のテンプレである。大体の読む時間が想像でき、内容も大まかに理解できる。
そしてそれなりに面白い。
娯楽として入り込む、一つの形になるのだ。
野球で言えば、安打製造機。高い打率で、それなりのヒットを量産する。時折長打、ホームランだってあり得る。
はっきり言って、強い。
良い作品に注目するなんて、よっぽど暇な奴が見るしかないし、話題を創り上げて一気に攻めるしかない。一発はでかいかも知れないが、三振の多いバッターなのだ。
ここにはもう一つの重要な背景が関わってくる。これは後述する。
大体1000字以内を意識して書いてます。ちょっと短い?




