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死んでもなお俺は銃を撃つ  作者: sironeco12
ソ連軍第35歩兵中隊
5/7

明かされていない事

こうビビビッと来たので書きました。

遅れたことは後悔してます。あとブックマークが2件ついていて感動です、これからも緩くやっていきますが、感想・評価よろしくお願いします。

・1967/8/7(月)

・ベトナム民主共和国連邦ジャングル奥地           

・am 9:00

・ミハエル ガモフ少尉



 人は驚くと声を上げてしまう生き物だ。しかし、人は周りと違う事をする人を嫌う。これすなわち・・・今ものすごい注目の目をあびています。


 イケメン君から発せられた事実により上げられた俺の声は食堂全体に響き渡ったのではないかというほどで四方八方から好奇の眼が向けられているのが分かる。ぶっちゃけ凄く恥ずかしい。イケメン君からも


 「年月聞いただけでそんなに驚いた奴はお前が初めてだぞ・・・」


 と若干あきれた目で見られている。


 「それに、あんまり騒ぐと、めんどくさいことになるぞ。」


 「?どうしてだ?」


 「お前の右斜め後ろを見てみなよ、ばれないようにそうっとね。」


 言われた方向を見ると、明らかに軍人ですよね?と言えるような屈強な体格の男たちがこちらを睨んでいた。


 「知り合いなのか?」


 「いや、多分ここの古株の人たちだと思うよ?おおかた、実戦を知らない若者達が自分らより上の階級にいるのが気にくわないんじゃないかな?」


 バレないようにもう一度彼らの方を見ると確かに俺らよりは下の階級だった。


「てか、いつまで立ってるんだ?早く座って食っちまえよ。かなり目立ってるぞ?」


 そう言われてあたりを見回すとさっきまで食堂にいなかった人たちまでも、何事かと集まってきている。


「おっ・・・おう」


 周りの目線に耐えられなくなった俺はさっさと席に着きここで初めて目の前にある料理にてをつけることにした。


「まっずぅ!!」


「?オートミールなんてまずいものだろ?今の戦況でまともに食えているだけありがたいもんだろ、まあまずいっちゃまずいけどね。」


 とイケメン君も苦笑いをしながら食べている。やっぱまずいんだな。かという俺も腹が減っていたのでまだ半分以上あるオートミールを無理やり掻き込みテーブルに置いてあった水で流し込んだ。


「ウエッ!後味悪!」


「ははは、まあ訓練所のご飯よりはまずいよね。」


 渋い顔をしている俺を見てイケメン君がカラカラと笑っている、くそイケメン許すまじ。


「食べているとこ悪いがちょっとええか?」


 俺がイケメンに恨みのこもった視線を向けていると急に誰かが俺たちに話しかけてきた。その瞬間急に目の前のイケメン君が立ち上がりビシッと綺麗な敬礼を見せてくれた。何事?


「いやそう固くならなくていい楽にしてくれや」


 さっきから聞こえてくる明るい声の方向を振り向くとそこには俺に話しかけてきたのであろう40代ぐらいのおじさんがにこやかに微笑んでいた。


「いや、食堂で騒いでいる奴らがいるって聞いたんできてみたんだがな、ちょうどお前らに用があったんで声かけさせてもらったわ。」


「はい、少し興奮して声を荒げてしまいました!以後気をつけます!」


 イケメンくんは敬礼の姿勢のまま謝罪する。その姿をじっと見ているとお前も謝れと目で訴えてきたので席から立ち上がり同じように謝った。


「いやいや別に怒りに来たわけやあらへんから安心しい、わいの名前は岩倉智久、階級は少佐や。まあお前らの上司ってことやな。」


 話しかけてきたおじさんはどうやら俺の上司の人らしい。そんなことより顔も名前も完全に日本人なこの人が何故ここにいるのだろう?


「?日本人がここにいるのが不思議か?」


!?この人は人の心がよめるのか?


「確かに今日本とソ連は敵同士や。まあ、おんしらと顔は違うだろうが心は同じソ連人だとおもっちょる、まあそれをわかってくれない奴らもおるがの・・・。」


 最初は明るかった岩倉さんの声はだんだん悲しそうなものになっていき最後にちらりと後ろを見た。その方向を見ると俺たちを睨んでいた奴らが同じように岩倉さんを睨んでいた。それよりも、日本が戦争をしている?


「で、少佐殿私たちへの用というのは?」


「なんだ聞いてへんのか?お主らはわいの部隊に配属になったんやで?まあつまりおんしらはわいの部活っちゅうことや。」


「なっ!こちらの確認ミスです、すいませんでした!」


また、イケメン君が敬礼しながら謝っている。


「いやいやええよ、そんなかしこまらんくても。うちの部隊はアットホームな雰囲気が売りやねん。」


 アットホームな雰囲気ってどこのブラック企業だよと思いながらも岩倉さんの話を聞いていく。


「まあ、せっかくあったんやし自己紹介でもしようや。」


 と岩倉さんは隣の机から椅子を持ってきて俺たちの机の横に椅子を起き座る、確か誕生日席とか言うんだっけ?


「じゃあ、わいからなさっきも言った通りわいの名前は岩倉知久、階級は一様少佐をやっている。 まあ、よろしゅうな。じゃあ次金髪の子」


「はい、名前はアンドレフ・ヴァルヴァーラ。階級は少尉です。去年陸軍学校を出たばかりですが、よろしくお願いします!」


 イケメン君はまた敬礼しながら名前を言う。てか君の名前ヴァルヴァーラって名前なんだ。


「ふーん、ほうほう」


何故か岩倉さんがずっとヴァルの目を見続けている。何をしているのだろう?


「はい、よろしゅうな。じゃあ次銀髪の君な」


 この時俺は重大なことに気ずいた。話していて不便じゃなかったから一度も気がつかなかったが・・・俺の名前なんだっけ?


「えっ・・いや・・・えっとですね・・・」


「なんだ?まさか自分の名前がわからないってことないよな?」


 俺の考えていることを次々当てられ心拍数が上昇する。 まじでこの人人の心読めるんじゃないのか?にしてもどうするか・・・最終奥義頭ぶつけて記憶喪失を使ってしまおうか・・・。


「ふふっ…はっはっはっはっは!」


俺が一生懸命悩んでいると急に岩倉さんが笑い出した。


「すまん、からかいすぎたわ、実はもうわい二人の名前知っとんねん。でもそんなに緊張せんでもええやろうが、あー腹痛。まあよろしゅうなミハエル・ガモフ少尉」


そう言って岩倉さんは右手を突き出してきた。


「なんでしょうか?」


「何でしょうかって握手や握手、ほれ。」


岩倉さんは無理やり俺の手を掴み握手をしてヴァルと同じように数秒目を見た後そっと手を離した。


てか俺の名前ガモフって言うんだ・・・。


【最終奥義頭ぶつけて記憶喪失】


・時と場合によっては、どんなことでももごまかせる魔法の技。

・場合によっては、病院に連れていかれるので使用時には、注意が必要。

・似たものに記憶にございませんがある。

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