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Cレンズ -Discrimination against girl-  作者:
差別少女は古小学校に潜んでいる。
1/2

序章

「……さん?幸路(ゆきじ)さん?」



目を開ける。私を見下ろす瞳に、白衣を身につけ荒い髪の決して綺麗とは言えない私が写っていた。



東風夜(こちや)か……」



そう言うと彼女はにこりと微笑み、私の額についた生ぬるいタオルを手に取った。


「幸路さん、急に倒れちゃって。心配したんですよ?」


「すまないねえ」



額に冷えたタオルが載せられる。





「それにしても、どうされたのですか?」


「………」




東風夜の単刀直入な質問に、しばらく黙り込んだ。

と一つ、呟いてみる。



「ねえ東風夜?」




「はい?」











「どうして、人々の間で争いが起こるのだろうね」





「…争い、ですか」




東風夜は困惑の表情を浮かべる。



「それは解決ならない疑問だよね」

「………」



私は窓へ視線を向け、外の木漏れ日を見つめる。



「ねえ東風夜」



木漏れ日は___



「はい?」




光を木で隠す。

当然___











「人を差別したら、この世はどうなるのかな……」










私は、照らされない。

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