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第29話~ヤワト王朝侵攻~

話数と一部描写を変更しました。



エレノア・アリアドネSide


「うわぁぁぁぁぁぁっっ! これは一体なんなんやっーーーっ」


新年早々、ろくでもない夢で、うちはベッドからがばっと、飛び起きてあたりを見回す、うん、うちの部屋や、それにしても、おかしな夢やった。何でか、うちがテレビに出ていて、アルテミスが司会で訳の解らん質問攻めに遭って、その上、レナード、に、ミオまでもが、とことん小ばかにした発言をして・・・・・・。いや、うちにはさっぱり、何が何やら、訳わからへん、そこへ止めを刺す様に、イリア司令とサクヤ姫がその夢の中に現れ、しかも、イリア司令はうちを、おもいっきし蔑んだ視線で、うちを見下していて、サクヤ姫はニコニコ笑顔で何かの【紐】を握ってる。


「見損ないました、エレノアさん、私に【軍の知識とか必要やから、今年は楽勝で優勝出来ますよ♪】って、言いましたよね?」


そ、そんな! 何故、イリア司令が怒ってるんや? それに、姫様、うち何か、やらかしました? 頭の中でイロイロ考えてみたが、理由がわからず仕舞いでますます混乱してしまう、そして、サクヤ姫が、ニコニコ笑顔のまま、紐を引く。


「紅姫に【超濃縮リンゴジュース】のプレゼントですぅ♪」


そして、いきなり床が抜け、うちはリンゴジュースの水槽にドボンと落ちる、そして、天井からはリンゴの雨が降り注ぐ、何や、何で、何が! 一体何の夢やコレはっ、普通、縁起物の夢やろ新年は?

そこで、目が覚めた。


「ふぅ、奇天烈な夢やった、もう、二度と見ることはないやろう?」


辺りをみると、自分の指揮する艦〔スレイプニール〕の艦長室のベッドの上や、何や夢オチか……。


「考えても始まらへんな?」


うちは寝間着から指揮官の制服に着替えて、直ぐに食堂に向かい、朝の食事を採った、しかし、さっきの悪夢のせいか、食べ方はまるで毒味役の様な感じになっていた。


※※※

ミュラージュ・ウルフ分艦隊旗艦〔ホーリーグレイル〕Side

アレスSide


次に始まる【氷結海峡横断】と【ヤワト王朝進攻作戦】の前に、イリアさんと融合した【フェリオ君のコア】の状態を確認する、簡単に言えば健康診断みたいなものだ。

健康診断と言っても、イリア司令の体内の魔力の流れを観るだけで、そんなに難しい物ではない、僕はイリア司令の司令官室に向かい、ドアをノックする。


「失礼します、イリア司令、アレスです」


『はい、どうぞ、お入り下さい』


部屋に入り彼女と、最近の彼女の魔力について、色々と質問したりしていく、そして。


「これから魔法陣を展開しますので、そのまま、陣の中心に来て下さい」


「解りました」


円の中心に彼女が入るのを待って、術を展開させる、魔力の流れは、思っていたよりも安定しているので安心した。


「はい、終わりました、特に問題は無いようです」


「ありがとうございます」


そして、彼女の診断を終え、その日は何事も無く無事に終わる。

※※※


二日後、遠征艦隊総旗艦〔デュランダル〕作戦会議室Side


ヴァイン・ヴァル・ヴァルゼラートSide


いよいよ、ヤワト王朝に進攻か…… ティルム新皇王は再三に渡り会談を要求したが、やはり、無視された、そして、我々は時間を置かずに、次の作戦を実行しなければ為らない。

まず、空と海上からの氷結海峡横断、ヤワト王朝最大の防衛ラインの敷かれている、氷結海峡の横断、これは、ドラグニア帝国と我々の艦隊に紋章皇国の潜水艦艦隊の支援の元行う、しかし、紋章皇国は内乱からまだ立ち直っておらず、潜水艦艦隊は、氷結海峡まで随伴してくれるが、その後は本国に引き返す事になる。


「まあ、紋章皇国からしても、今は戦力はガタガタだから、元自国領の氷結海峡周辺をカバーするのが、やっとと、言う所かな?」


僕は、誰に言うでもなく一人呟いた、そして、地図を見つめる、既に、ギザ方面、紋章皇国、は抑えた、後はゼウレニアス帝国と同盟関係のヤワト王朝が当面の相手になる、また、遠征艦隊の増援が次々と到着しているが、まだ、作戦決行までの時間は掛かる、恐らく、後三ヶ月位、大人しくしていなければ為らないだろう、そう、考えていたら、ランス提督が会議室に入ってきた。


「お邪魔でしたか?」


「いえ、ちょうど考えが纏まってきた所です、提督」


そうこうしているうちに、遠征艦隊の司令官達が集まり、作戦会議が開かれ、ほぼ、氷結海峡を強行突破し、ヤワト王朝の首都を電撃作戦で制圧する事が決まった。

そして、先隊には、ミュラージュウルフとフェンリル・ナイツが当てられた、まあ、当然だな。

そして、月日は瞬く間に過ぎて作戦決行日がきた。


※※※


ミュラージュウルフ所属艦〔スレイプニール〕Side


エレノア・アリアドネSide


しかし、月日は容赦無く待ってくれへん、そして、いよいよ、うちの同胞が待ち受ける、氷結海峡の奪還作戦が始まる、今回、姫様を説得して、後方にアマテラスを下がらせたのは正解やったな。


「しかし、敵の砲撃も激しいな? 二号艦、少し下がるんや、的になりたいかっ」


《了解、直ちに後退します》


二号艦の近くを海上艦の放った砲弾が、かすめていく、海上と空からの二面作戦か? 中々やる……。


「エレノア艦長、海上に双胴式巨大戦艦を確認しました、艦型は…… 【海王】【覇王】【神王】です」


「来たな? ヤワト王朝海軍の三巨人が、味方海上艦隊に連絡、敵、巨大双胴戦艦が出て来た、空からの紋章砲の砲撃後に海上と海中からの一斉攻撃で敵艦隊を蹴散らっ、全艦攻撃よーい、てーーっ!」


全紋章砲の掃射をうちは命じ、一斉に砲撃が始まる、イリア司令の艦隊は他の分艦隊の救援に向かってるさかい、出来ることなら、紋章砲を乱発は避けたかったが、なりふり構え状況やない。

しかし、紋章砲が全弾命中直前に、いきなり軌道がそれ、辺りの海面に巨大な水柱が何十本と上がった、つまり。


「目標、撃破ならず、 どうやら……」


「防がれたか? よし、全艦一時後退や、もたもたしてたら、今度は、うちらがカモられる、急げーーっ」


うちは、直ぐに退却命令を出した。

そして、双方の艦隊戦力が到着し戦いは膠着状態になった。

次回艦隊決戦になります。


不定期更新になりますがよろしくお願いいたします。



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