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番外編:~エレノアさんの誕生会~

キャラの差し替えと、ストーリーの修正を行いました。

エレノア・アリアドネSide


はぁ、アルテミスが【ささやかな誕生会】をしてくれる事になったんやけれど、まぁ、ちょっと気が重い、とりあえず、両軍の戦死者が多いんで、控えめにして、祝い酒も出さないと決めたが

アルテミスが自腹でそこそこ酒を持ってきたので、結局、アルコールも幾つか出す事になった

イリア司令も許可を正式に出してくれたので、今回は会費制ではないが・・・・・・。


(はぁ~ アルテミス、気合入れすぎやろ、予算内で派手でもなく、地味でもなく、雰囲気的に問題の無いレベルで治めたの良いが、何かうちをダシにしてる気もする)


つい、アルテミスについて考えこんでしまった、彼女の性格は、よう、うちが知ってるから、何時も見たいに『エレノア~♪ モフモフと燃える談義しようよ~♪』と来るのは予想うできたが、今回みたいな、あらかじめ、サプライズでもない誕生会と言うやり方は、初めての展開や。

一体、何を企んでいるんやろ?

と、考えながら、うちは指定された場所の地上戦艦ティアマトの食堂に向う事にした。

まぁ、毎回サプライズを仕掛けて来るんで、うちも慣れてきてるが、やっぱし照れくさいものは

何時まで経っても苦手だった。


「//// 此処で悩んでも、うちらしく無いそれに、ささやかやけど折角のうちの為に開いてくれた誕生会や楽しまんと皆に悪いわ、と言いつつ、逃げ出したい ////」


そんな時、フィーナ副隊長に、ばったり会ってしまった彼女と視線が合う。

うん、副隊長も、こんなイベントが苦手なんですね?


「エレノアさん、どうしたのですか?」


「いや、フィーナ副隊長その…… ごにょごにょ ////」


フィーナ副隊長の顔が不適な笑みを浮かべる、うちは蛇に睨まれたカエルや。


「な・る・ほ・ど♪」


「な、何がなるほど何よ副隊長?」


うあっ、あ、あんた、いつの間に悪人顔出来る様になったん? そう普段の愛らし笑顔が消え、副隊長の顔はうちがワルを尋問する時の表情かおや。


「エレノアさん、今、貴女は迷っていますね?」


「/// ふ、副隊長…… あんた、うちの心が読めるんか?」


なんで、ここで、ニヤリとなるねん? なんでうちの腕掴むねん?


「エレノアさん~♪ 皆さんの所に、私が責任を持って、ご案内しまーす♪」


「愉しんどるやろぉぉぉっ、あんたぁぁぁぁっ!」


ぐいぐい引っ張って行く我等の小悪魔フィーナ副隊長。

うちの絶叫も何のその、以前彼女を修練場に引っ張って行った意趣返し? 

いや、マジで愉しんどる…… この娘は。

そうこうするうちに目的地に着いた、こうなったら腹をくくるしかない。


「うふふ、もう逃げられませんよ、エレノアさん~♪」


「確かに、此処まで来て、今更、逃げたらあかんな」

(この、小悪魔娘)


「じゃあ、エレノアさんは此処で待っていて下さい♪」


さっきまでの黒い笑みが消え、楽しそうに副隊長は食堂に入って行った。


「すーう、はーっ、すーう、はーっ」


(良し気分は落ち着いたな綾人が、どんなサプライズを仕掛けても、もう大丈夫や)


意を決して食堂のドアを開ける。

すると、クラッカーと紙吹雪にくす玉のお出迎えが始まりの合図やて、うちは動物園にやって来たパンダか? おまけに垂れ幕に『祝エレノアさんお誕生日おめでとう!!』と書かれてあった。


「//// アルテミス~っ、いくら何でも、これやり過ぎちゃうか?」


「あら、そんな事は無いわ、エレノア♪ 丁度、主役がそろったしね、うふふ、計画通りよ♪」


「そいそう、新人の配属祝いと副隊長の誕生会を兼ねてだからね♪」


新人歓迎会と兼ねてる?よく見たら確かに新人歓迎会の幕もあった、でも、このノリは昼頃テレビ番組のバラエティーでやってるのと同じノリやないか?


「アルテミス…… それに皆ありがとうやで ////」


「誕生日おめでとう~♪」


「お祝いしちゃうゾ♪」


「「おめでとう~♪」」


と、新しく配属されたミカ隊のメンバーを始め全員が、うちの誕生日とフィーナ服隊長着任を祝ってくれた。


「そじゃあ、次ぎはいよいよ、お待ち兼ねの新人歓迎会でーす! 各自自己紹介をお願いすすまーす」


いきなりアルテミスがマイクをどっからか持ち出して来た。

こうなったら、この場は彼女の独壇場や、そう、アルテミスの十八番はパーティーの司会とかが得意で

完璧にこなしてしまう、そして、全メンバーの自己紹介が始まる。


「僕はアルト・ファルゼス小尉です、宜しくお願いいたします」


「/// わ、私はリフィア・ウォード小尉です、よ、宜しくお願いします ///」


「私は~楓曹長ですぅ、宜しくお願いします~♪」


「私はアリシア・コードウェル小尉です。よろしくお願いします」


「……私は、レイラ・フォーエル小尉よ……よろしく」


「オレはスコット・ベール準尉ス、以後よろしくス」


「アタシはシルビア・フオート曹長だ、よろしくな♪」


「自分はレイス・マカリスター軍曹であります、よろしくお願いさます!」


「ぼくはジャック・フォルト伍長です、どうぞ、よろしく」


「私は、マリアベル・アミュレット小尉だ、よろしくな」


「俺はロバート・ミュラー曹長だ、此処は変わり者だらけだから気楽にな」


「おれ、スミス・ジェス伍長だぜ、よろしく」


「私は、フィーナ・ローズウッド中尉です、この隊の副隊長をまかされています」


「うちはエレノア・アリアドネ中尉やこの隊の参謀を勤めとる、よろしくな」


「僕はフェリオ・キサラギ伍長です、よろしくお願いします」


「私がイリア・キサラギ中尉です、このミューラジュウルフ隊隊長をしています」


「元国防軍のミカ大尉です、よろしく♪」


「私はルイセ曹長ですよろしくお願いします」


「あたし、ツバサ小尉よろしく」


「僕は、アレク准尉ですよろしくお願いします」


「ボクは、フィル小尉ですよろしくお願いします」


「アタシは、ルフェ准尉ですよろしくお願いします~♪」


ミカ隊のメンバーのルフェ准尉は、はぐれいた所をフェンリル・ナイトに保護されとって、こちらに配属された兄貴のフェイも喜んでいたし、本当によかったで。


「では、此処で主賓のエレノアさんに、皆さんへのご挨拶をお願いします~♪」


アルテミスーっ! うちに振るなーっ、ただでさえ、今回は色々皆に迷惑掛けたのに皆が見てる…… うちに退路はないんやな。

こうなったら、とことんやろうやないか、アルテミスから強引にマイクを受け取ると全員の注目がうちに集まる。


「//// えーと、うちがご紹介にありました、エレノア・アリアドネです…… とにかく皆ありがとう…… そして我が隊にようこそ! ミカ隊の皆さん、これからも、よろしくやっ」


拍手が起こる、ふと食堂の奥を見ると、死んだ筈のコレスたいさ大佐が居た、死んで二階級特進して

今は大佐になった、出来れば生きて彼には出世して欲しかったな、彼が居てるとなると、どうやら

アルテミスが案外手を貸したみたいやね? 確か彼女はネクロマンサーとしての才能が少し有ったとか

噂で聞いたことがあった。

目線が彼と合う…… 何や、うちに別れを告げに来たんか、うん、アンタらしいわ。


(コレス、ゴメンな、うちアンタを助けられんかった)


『いえ、エレノアさん貴女は十分頑張ってくれましたあの時も、攻撃の巻き添えになった兄を必死なって助けようとしてくれた……』


(違う! うちは彼等を見殺しにした、罪深い女や)


『また、そうやってご自分を責めて貴女の仲間やイリア隊長に、罰としてエレノアさんの秘密全部、話しましょうか? 勿論夢の中ですけど』


(せやな、今のうちは隊長や皆が居てるんやったな? 皆を時には頼ってみるから、それだけは勘弁してや)


『そうですよ、それから、本当に貴女が頼ってもいいのはガレスさんだけですよ? そして彼に甘えて良いのは、エレノアさんだけです』


(うん、そうする)


彼と話してるうちに目が霞んで来た多分泣き出すやろな、そんなうちにコレスは微笑んで別れの言葉を口にする。


『じゃあ俺は先に逝きますね、向こうで再開しましょう、でもエレノアさんはお婆さんになってガレスさんと一緒に俺に合いに来て下さい』


(ああ、そうする、誰か分からん程歳とったら会いに行くいくわ…… さようならやコレス)


『ええ、さようならです、エレノアさん』


コレスの姿が消えて行く…… アルテミスがニコリと笑って。


「さあ、今日は私のおごりで、少しだけ、軽い果実酒持ってきたから、ここでじゃんじゃん

飲んでね」


「ささやかなやけど歓迎会と誕生会楽しもやっ!」


皆がコップを持つ、そしてビッシと決めたる。


「それじゃあ乾杯ーっ!」


「「かんぱーーい!!」」


勿論酒を飲める組とジュース組に別れてる。


うちは、まだ飲めん組や当然フェリオはジュース組になる隊長はかなり飲むんやな……まさか酒に強いとは思わんかった。

ありゃ、酒に強いんじゃなくて、出来上がってるやん! あ、アルテミスがフェリオをもふってる、

で、隊長が拗ねてる、あ、此処で、果実酒をラッパ吞みやて、ああ、こりゃぁ、とんでもないトラが出来てしもたで。


「アハハッ、アルテミスらしいわ」


「/// あーーっ、フェリオ君、大好きなお肉、ヒック、貰ったからって色紙に、ヒック、お手しない! ////」


隊長、酔っているんやね? ロバートさんが隊長に話し掛ける。


「イリア隊長、何だったら俺達が隊長の話し相手になろうか?」


「ヒック /// ロバートさん、ヒック、あんな訳分かん無い男にフェリオ君盗られたーっ! うぁ〜ん///」


「ロバートさん、僕も隊長に付き合います」


アルトとロバートさんが互いにアイコンタクトでやり取りをする。


(すまねぇ、隊長補佐殿)


(いえいえ、たまには息抜きも隊長に必要です♪)


すっかりトラ化した隊長を、なだめに入るアルト達を見送り視線をアルテミス達に戻すと、みんなが久しぶりにつかの間の平穏を楽しんでいた、楽しい歓迎会とうちの誕生会ありがとうやで。


※※※

宴会が終った後~Side


幽霊となったコレスとアルテミスの二人が彼女に割り当てられた私室で最後の会話をしていた

念入りに人避けの結界と防音の結界を張っているので彼等の会話を聞くものは居なかった。

部屋でくつろいでる彼女に、コレスは姿勢を正して、礼を彼女に述べた。


『アルテミス中尉、いえ、アルテミス・ガーネット特務作戦部所属特務少佐殿、今回は

俺の最後の願いを聞いていただきまして、ありがとうございました、これで、俺も心置きなく

去ることが出来ます』


「そうね、でも、私は貴方を赦せないわね、まぁ、文句を言う前にそうなったのは

私としても残念だけれど、次はもう少しマシな人生を送りなさい、ま、次が貴方にあればの話しだけれど?」


彼女の少し冷たい言葉に彼は頷き、姿が徐々に消えて行く、そして消え行く間際に


『レナード少佐の件、宜しくお願いいたします、彼は俺の次に寂しい(おとこ)ですから』


「そうね、最後に彼女には貴方の知りうる事を話さないでくれてありがとう

今は、それだけよ」


彼の去り際、コレスに背を向けてそう、冷たくつぶやくと、一言付け加えて別れを言う。


「少佐は救えないけれど、【彼女】は救えるわ」


「ありがとうございます、最後に、少佐は俺と違って冷徹になれます、俺は、それがうらやましかった」


そう言って、彼は姿を消し去っていった。

次回本編に戻ります。


これからも物語は、まだまだ続きます。


次回本編頑張ります。


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