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第15~撤退戦~

現在、ストーリーの修正を行っております


キャラとストーリーの一部差し替えを行いました

また、差し替えのキャラが中々纏まらかったので、大幅に修正が遅れましたことを

お詫び申し上げいたします。



イリア・キサラギSideb

司令部の壊滅で、もう戦域は滅茶苦茶だ、特に国防軍は壊滅状態で、指揮系統に混乱が生じて、それに付け入る形で敵軍が国防軍本隊残存部隊に雪崩れ込み、それを各騎士団が迎え撃ち

そして、何とか体勢を立て直した。

私達騎士団とドラグニア帝国軍の連携部隊が敵軍の脇腹に突撃をかけて乱戦に持ち込んだ。


「シールド展開、今の内に反撃体勢を整えて、シールド解除と同時に攻撃を仕掛けます」


私は、フェリオ君のスキルの一つ【獣王の神壁】を展開する、目の前に不可視の神壁が出現し、あらゆる攻撃を無力化する、でも、今の私では、シールドの維持時間は精精30分が限界、それでも、30分もあれば、十分な攻撃は可能だわ、しかし、敵の攻撃は此方に集中しているため、他の部隊が私達に群がって来た敵軍を撃退しているのだった。


「ぐっぅぅぅっ、各隊、シールド解除と同時に攻撃を始めます」


「「了解」」


敵戦車隊の主砲弾の爆発の衝撃が神壁に遮れるが、相殺仕切れずに衝撃が伝わる。

何とか攻撃は防げているけれど、フェリオ君はカレンさんに改造をして貰った、ガントレットで文字通り大暴れをしている、粗方、敵の無人車両を撃退し終えたので、私達に合流をしてきたのを確認して、彼に状況を聞いてみることにした。


<フェリオ君、無事? それと、私達の周囲の敵の状況は?>


<はい、粗方、無人兵器は片付けて起きました、マスター、僕も此処の守りに回りましょうか?>


念話で互いの無事を確認する、シルビア・レイス・ロバートさん達が部隊の皆を再配置させると

すかさず、私は彼に指示を出す。


<此処は、私が引き受けます、フェリオ君は敵の足止めをお願い>


<了解です、マスター>


私は目の前の魔物達の殲滅を始める、大体、隊員一人当たり30体が目安だ、私は、その倍の70体を目安にして、攻撃の準備を始める。


「ミュラージュ・ウルフ隊隊長イリア・キサラギ参る、皆、攻撃用意っ、てぇーーーっ」


「「了解っ、攻撃開始っ」」


私は意を決して魔物達に挑む、丁度、結界を張っていた時、フィーナ副隊長は敵の別働隊と戦闘に入り、その時、敵指揮官のリガティと戦闘に入ったらしい、私も今は自分の出来る事をするだけだ。


****


フィーナ・ローズウッドSide


リガティ…… 確か、エウレニア帝国の飛翔将軍と呼ばれる、有翼族の女将軍…… 油断出来ない相手だ、彼女が動くと同時に、私も彼女の攻撃に合わせて、魔力を込めた氷の槍を互いに投げつける、向こうが空にいるので、命中は期待していない、どちらかと言うと、彼女の氷の槍を撃ち落すか

パターンを乱せればそれでいい。


「流石は、紋章公国親衛隊の氷結天使のフィーナだな? 敵にしておくのが惜しいな」


「え、私を知ってるの?」


氷の短槍をかわしながら叫ぶ、飛翔将軍リガティが、彼女からすれば私ごとき小物を知ってるなんて、以外と世界は狭いものね、本当は魔法戦は苦手なのだけれど、相手が最速の有翼族だから

私のシューテング・スター(得物)では、狙いを定める前に、こちらがやられてしまう。

今は、どうするか? と考えていたら、突然、彼女は隙の無い構えで動いを止め、私に、空中から話しかけてきた。


「ああ、一度だけ、君の主アルバート皇太子と一度手合わせをした時に、彼から、君の事をね。

彼は、将来が楽しみだと言っていたな…… 中々の人物だった、それだけに残念だ、では、話は、ここで終わりにして、参る、行くぞっ」


「アルバート様が私の事を? いえ、今は貴女を全力で倒します」


彼女は、そう言い終えると、攻撃を再開した、私も、魔力の撃ち合いでは、彼女は倒せない、なら銃の射撃戦に持ち込んで、闘うしかない、彼女の雨嵐のような魔力弾の攻撃を掻い潜り、狙いを絞って

反撃に出た、彼女の攻撃は的確に私を狙って来ているが、私も狙っている事がある。

それは、シューテング・スターはライフルタイプの銃剣で、対空目標はこちらが動きを止めないといけない。先ず攻撃は当たらない、なら対空散弾はどうかと言うと、彼女はそれを警戒していて、高度を高く取っていて、届きそうに無い、なら、どうする? と考えた時、一つの方法が私の脳裏にある事が閃いた。


「これが、私の【切り札】です、シューテング・スターフルバーストッ!」


この技はシューテング・スターの銃身に魔力収束させて放つ、言わば切り札で、紋章皇国親衛隊の中でも、そう易々と撃てる者はそう居ない、何故かと言うと、これは使い手の魔力の大半を銃身に魔力収束させて放つため、大抵は、放つ前に銃身が破裂するか、もしくは使い手が放つ前に力尽きるかのどちらかで、この技に耐えうる、この銃を手渡された時、教官だった方から【時と状況が、この技を使用するしかないとき意外は絶対に使うな】と厳しく言われていたので、今まで使ったことは無かった、拡散したエネルギー弾が彼女を容赦なく襲う、私の放った一撃の大半は彼女四枚の内2枚を撃ち抜いていた、傷が致命傷に為り得かったので、彼女は辛うじて地面に墜落免れた、流石と言うべきか彼女は自力で地上に降りてきた。


「ぐっ、これ程とはな、総員直ちに武装解除せよっ、そして私を含め大聖堂騎士団に投降する」


「はっ」


「はぁ、はぁ、はぁ、解りました、これより、貴女を捕縛します、貴女と貴女の部下は、世界条約にのっとり、貴女方を士官待遇でその身柄を預からせて頂きます」


私は、部下に彼女と彼女の降伏に従った、敵兵を丁重に騎士団の司令部まで連れて行くように指示を出した、いまだ、彼女以外の敵軍は、我々連合軍の反撃で、一時、体勢を立て直すと思うけれど、問題は、あの[ヘカトンケイル]だ、知能が低く凶暴な性格の半機械半生命の戦闘兵器をどう止めるか? または、どう此処から退くかが、一番の問題だった。


***


リガティSide


丁重に私は、騎士団の本隊に連行され、今、医療用のテントで、彼女、フィーナからの攻撃で翼だけを撃ち抜かれた、あの技を受けて翼が残っていたのは奇跡か、それとも、故意によるものか?

私の翼の傷を診ている騎士団の衛生兵も「翼の傷がしばらくは痛みますので、安静にしていてください」と私に継げた、兎に角、私は、この平原での役目を終えた、しかし、此方の兵力も騎士団の前線で、もう戦える兵は数える程しか残っていない、さて、どう、この敗戦の責任を取るか?

と考えたいたとき、アルゼリアス様の言葉が私の脳裏に蘇ってきた。

(リガティ絶対に死ぬな、勝手に死ぬ事は私が許さない)


そうだ、生きて、この責務を果たさなければ、そう考えて、今はどうするかを考えていたら。

騎士団の総指揮官のレスター・エルストンが私の治療を受けているテントにやって来た

その彼の後ろには、髪をショートにした金髪の女性仕官が護衛に付いていた。


「久しぶりだな? リガティ、あれから何年になる?」


「尋問をするかと思えば、相変わらずだな? 貴方と別れて、丁度、3年と4ヶ月振りね?

それで、私に一体何の用だレスター?」


「始めまして、飛翔将軍リガティ、私は【アルテミス・ガーネット】です、今は詳しいことは、言えませんが、後程、私から、ご説明をさせていただきます」


キリッとした表情で、私を見据えて、そう言う彼女を見つめながら、私は辺りを見回す

どうやら、壁に何とかと言うヤツらしい、悪意のある提案でも無いようだし、その辺りは、私も抜かりは無い、取り合えず、話だけでも聞いておこう。


「レスター、一応、話だけなら、聞くだけ聞いてやるが、部下には手は出すな?」


「ああ、それは安心しろ、投降兵には、危害は加えない、では、場所を変えようか?」


彼は、私に場所を変える提案をして、私は彼の座乗旗艦ティアマトに向かう

そして、そこで、彼の【提案】を聴くことになった、そして、返答は暫く待って欲しいと答え

傷が治る間での間、厳重な監視の下、傷ついた翼の療養に専念をする事になる。

*****


救出艦隊旗艦[ヴォークリンデ]~Side


カール・フォートフェルトSide


紋章機関に多少の無理をさせて此処まで飛ばして来たからのぅ、帰りは歩きかも知れんな? 

等と冗談を考えていても始まらん、状況は、かなり逼迫しているようじゃしな?


「閣下、間もなく目的ポイントが視界に入ります」


「わかった、モニターに出してくれ、それと臨時司令部に連絡は、まだ、つかんか?」


「はっ、通信回線が込み合っていて、混乱しているようです」


フム、やはり、我が軍内部の指揮官の質が落ちてきておるか? まぁ、30年近く大きな戦乱も無かったから、多少は平和ボケと言われても致し方がないが、これは明らかにお粗末な判断ミスか……。

やがて、モニターに、我が陸軍の酷い有様が映し出される、これは、まさに地獄絵図じゃな。

デスプリンガー級地上戦艦が三隻が爆発炎上中で陸戦部隊はまるで子供見たいに右往左往している

一方のエウレニア帝国軍は、あの、ヘカトンケイルが、落とし穴から這い出し正面に向かって来ている。


しかし…… ちと、厄介じゃの、この大亀は? まともに正面から当たれば、此方の被害が大きいばかりか、奴の体本体は、どのような艦砲も弾き返すとのデーターが百年前ある、しかし、弱点の頭を潰せばどうとでもなるが、容易くそれを許す相手でもないが、粘り強く攻め立てる事にしよう。


「先ずは、あのヘカトンケイルを何とかせねばな、全武装を一斉にヘカトンケイル目掛け一斉に叩き込んだ後、各艦紋章砲発射用意、本艦の連装式紋章砲の発射を合図にヘカトンケイル頭部に全弾叩き込めっ」


「了解、各艦に通達、全艦紋章砲発射用意、繰り返す……」


「待って下さい、右の山の上、山頂部にエネルギー反応有りっ、どんどん収束していきます

エネルギー値計測不能ですっ」


「報告っ、ヘカトンケイルの背部生体レーザー砲にエネルギーチャージの兆候有り、狙いは……

エネルギーが集まっている山の山頂部!」


オペレーターの報告に、ワシ等は報告のあった方向を確認すると、確かに青白い光がヘカトンケイルに目掛けて放たれる、ヘカトンケイルの背中の生体レーザー砲が光り輝きエネルギー砲が放たれようとした、正にその時、山の山頂から一条のエネルギー弾が放たれ、ヘカトンケイルの甲羅ごと砲を吹き飛ばした、それを、ワシは好機と捉え攻撃命令を出した。


「良し、今じゃ、攻撃せよっ」


六隻の空中紋章艦の一斉射撃で、ヘカトンケイルの頭部が吹き飛び、そのまま前のめりになって

奴は倒れ込み、二度と起き上がることは無かった。


「フム、これで厄介な亀は何とかなったな、それはそうと今の攻撃は、どの部隊からじゃ?」


「いえ、あれは、友軍の攻撃ではありません、部隊を展開させているのは、ウィルヘルム高原に展開中のドラグニア帝国軍と我が大聖堂騎士団だけです」


(では、一体誰が?)


そんな事より今は、この混乱をどうにかせんとな。


「それよりも、敵の残存部隊に降伏勧告を、味方の全軍に直ちに戦闘停止命令と救援物資の投下を急げ!」


「ハッ、了解です」


救援艦隊の攻撃によりヘカトンケイルは倒れた。

なおあちこち戦闘は散発的に続いていた、しかし降伏勧告と停戦命令が出され戦闘は次第に終息していった。


****


ウィルム平原を一望出来る山中~Side


???Side


さて、きわどい流れだったけど間に合って良かった。


「うん、フェリオ君頑張ってるな? 彼等えの手助けはもう大丈夫だな? ヴァイン副局長に挨拶するとしよう久しぶりに、僕の弟子フェリオ君の顔も見れるしね♪」


黒衣の少年は大聖堂騎士団の本隊に足を進めて行く。

その頃、騎士団にようやく増援が遅れてやって来た。

***


大聖堂騎士団野戦病院~Side


アルテミス・ガーネットSide


確か、この辺りの筈ね? 私は本国から送られてきた補給物資のリストを一項目づつチェックしていた、特に、ミュラージュ・ウルフ隊への補給要請がかなり高い、流石は、独立部隊扱いの部隊だけあって、物資の消費が激しいようだ、兎に角、補給の手続きは為るべく早く済ませないと。

何しろ、急遽、私の配属先が決まった部隊だから、そうなった原因は、私がいた騎士団の部隊が先の

国防軍との癒着が原因で解散再編され、急遽、ミュラージュ・ウルフ隊への転属が決定した。


(ま、解散理由は、当然とは言え、そうなった、原因の部隊への秘書官としての転属か、経緯とか

事の経緯を考えれば、あまり愉快ではないけれど、そこは仕事として割り切らないとね?)


「アルテミス・ガーネット中尉、ああ、やっぱり、ガーネット中尉だった」


愉快とは程遠い考え事ををしていたら、リフィア小尉が、私の姿を視てかけよ駆け寄ってきて

敬礼をする、私も軽く敬礼をしてから。


「リフィア小尉、お久しぶりね、コホン、この度、ミュラージュ・ウルフ隊に、秘書官として転属になった、アルテミス・ガーネット中尉です、改めて、宜しく」


「は、はい、此方こそ、よろしくお願いします、ガーネット中尉、それで、エレノアさんのお見舞いでしょうか? 今は、安静にしているのですが、まだ、エレノアさんの体長がよく無くて……」


エレノアが? 彼女とは同期の友人で色々と張り合ったことが合ったけれど、まさか、怪我でもしたのだろうか? 私は、エレノアのを聞こうとリフィア小尉に尋ねる、しかし返ってきた答えには正直驚いた。


「はい…… コレス少佐が戦死されて、そのショックで……」


「そう…… コレス少佐が…… 彼女は彼を何かと気に掛けていたわね……?」


俄かには、信じ難い情報だったが、彼女が言うからには間違いないものだろう。


「はい、残念ですが、コレス少佐の戦士は間違いは無いそうです……」


あの、無能指揮官の元に配属なんて、最初は何かの冗談としか思え無かったが

これも、運命と言う物か……。


「リフィア小尉、エレノアが休んでいる、テントは何処?」


「はい、第10救護所です、丁度、この先の、突き当たりにあります」


「ありがとう、これから、彼女の見舞いに行って来るわね」


私は直ぐに、第10救護所に向かうことにした。


※※※※


第10救護所~Side


エレノア・アリアドネSide


「うっ、う……ん、此処は?」


「エレノア中尉、意識が戻られましたか? まだ何処か御身体の具合が悪い所があれば、仰って下さいね」


うちが目覚めるとテントの中やった、医療用の機器にうちの横にには、点滴が置かれていて

あの後、医療テントに担ぎ困れたと言うのが解った、それにしても、頭が、ズキズキしとる……

まるで二日酔いや…… 身体も鉛の錘でも張り付いてるみたいや…… 

あれから、どれ位、うちは寝込んでいたのかを近くに居た衛星兵に尋ねる。


「うちが、倒れてどれ位経ったんや?」


「はい、丸三日間です、覚えていませんか?」


丸三日も寝込んどったやて、作戦参謀失格や、兎に角、今の状況を把握しないと

内心の動揺を抑えつつ、続けて、衛星兵に質問をした。


「そっか、まる3日もか…… それで、戦況は? うちが寝ている間、戦いはどうなったん?」


「はい、戦いの方は……」


「ハロー、エレノア、それについては私が教えてあげるわ♪」


衛星兵が、うちが眠っている間に、起きた事を説明をしようとした時、意外な人物がうちの前に現れた。


「やっほー、お久しぶり、エレノア」


「あ、アルテミス!? アンタ、どうして、あんたが此処におんねん?」


アルテミス・ガーネット、うちの同期で、今は、レスター局長の懐刀と呼ばれるまでに出世した

才女で、確か、彼女は今は、騎士団特殊作戦部に居たはずや、それに…… レスター局長の懐刀と呼ばれている彼女がなんで、うちの目の前に居るんやろ? そう、考えていたうちの思考を遮って

彼女が、この状況を説明する。


「そうね、まず、戦いの方は、ミュラージュ・ウルフのフィーナ副隊長の活躍と、フォートフェルト准将の増援が来てくれた、お陰で、辛勝で、こっちの勝ちね、それから、私が此処に来たのはね

療養中のとある方が、ミュラージュ・ウルフに、亡命将校として配属されるから、名目上はその人のお目付け役ね」


「なるほど、あんたが目付け役となると、よっぽどの人物なんやね? 所で、国防軍の敗残兵は? まさか、全軍崩壊とか、笑えんオチ、何てことは……」


うちが危惧しているのは、国防軍が、あのヘカトンケイルの攻撃で壊滅したのかが、気になる

もし、そんな体たらくな連中やったら、コレスも流石に浮かばれないわ。


「そうね、勿論、生き残った連中はギザまで、現在撤退中、敗走部隊の指揮は、レナードが指揮をとているわね、ま、すんなり退却したので、これ以上は、国防軍は何もしてこないでしょう、また、敵軍も、一時自軍再編中で、我々も撤退戦をしながら退却する事になりそうなのだけけれど、これについては、ドラグニア帝国軍と追撃は不可能でも、此処は守り抜く為の作戦案を考え中ね、ま、今は私が知っている情報はこれ位よ」


そうか…… 無事生きて帰った連中もいたか、しかし、レナードが指揮を採っているのも

気になるけれど、今は、頭に何も浮かばんのが、今のうちの現実やな。


「そうそう、これ、此処に来る、ついでに、エレノアさんのボーイフレンドさんからの贈り物♪」


うちに、ボーイフレンド!? だ、誰や? そんな、命知らずな事を自称するんは?

渡されたのは、綺麗な紙箱と手紙が、一通だけ、その贈り主は、なんと、ガレスからやった。


「確かに渡したわよ、じゃあ、渡す物は渡せたし、お邪魔虫は退散しますね」


「//// それ、アルテミス…… アンタうちに、気ぃ使ってくれてんの?」


相変わらず、嫌味が少しと掴みにくい苦手さが有る、女性ひとや。

うちに背を向けて、振り返りざまにニヤリと意味深げな笑みを浮かべて医療用テントを出ていく

アルテミス、彼女は本当に時々、業とらしい行動をするので、ちょい苦手や

ええと、手紙に目を通すと内容は以下の通りや。

※※※

手紙~Side


『エレノア…… 済まない本当ならもう少し早く渡したかった』


(ガレスなんで謝るん?)


『その…… お前の誕生日に渡すつもりで作っていたが遅れちまった、本当に済まん』


(うちの誕生日?)


紙箱を開けて見ると中には、綺麗な木製のネックレス風の鳥の飾りがあった。


『その鳥の首飾りは、幸運のお守りだ、今の…… いや、これからも必ず必要になる、そう思って作ったアルテミスとか言う女性が俺の所に来て、こっそり教えてくれたので、急いで作った

もし、俺に出来る事が有るなら迷わず俺も頼れ、後無事に帰って来い』


ガレスより~Side

※※※


「//// アンタ…… 本当に不器用やな」


手紙が霞んで見える、自分でも泣いてるのが解る。


(ええよ、アンタが待つなら、うちも必ず帰ってアンタの想いに答えたる)


****

ミュラージュ・ウルフ隊前線司令部~Side


アルテミス・ガーネットSide


司令部に到着し、私はイリア隊長始め隊の全員と挨拶を済ませて、フェリオの坊やフィーナ副隊長と

昼食をとっていた、と言っても陸上戦艦の士官食堂なのだが、この艦の艦内食は、かなり美味との噂があったので、何時か食べてみたいと思っていた、と言うのも、私の仕事柄、艦に乗る機会が余り無い、デスクワークが専門だったので、今回は不本意ながら、戦闘で、この艦に乗艦できるとはね?

不意に、フェリオ君と目が合って、彼が不思議そうに、こっちを視ている。


「アルテミスさん、どうかしました?」


「ん? 別に何でも、それより、そのケーキ美味しいかしら、フェリオ君?」


「/// はい、美味しいです~♪ それから、僕の名前は呼び捨てで良いです♪」


よしよし、この子、可愛いくて素直ね、将来は素敵なお兄さんになれるわね?

モフモフしてあげようとした時に、エレノアが私達の居場所を聞いて

此方にやってきたのを、リーザとフェリオ君が尋ねる。


「エレノアさん、もう大丈夫なんですか?」


「はぐはぐ、ごっくん、え、エレノアさん? す、すみません」


「ああ、みんな、迷惑をかけて、ごめんな、所で、アルテミス、少しはなしが有るんやけれど

いま、場所変えてええ?」


「そうね、いいわよ、貴女には話しておきたいし」


****


エレノア・アリアドネSide


取り合えず、アルテミスが部屋の扉にロックをして、いわゆる密室状態にすると

彼女の方から本題を切り出してきた。


「エレノア、今度、此方に配属になる、新人だけれど、元ゼウラニアス帝国の軍人で

有翼種族の指揮官なのだけれど」


「ああ、彼女か? でも、なんで? 彼女はゼウラニアス帝国内ではそれなりの指揮官やろ

そう簡単に、局長の勧誘に首を立てに振らんのとちゃうん?」


アルテミスもうちの疑問に無言で頷く、そして、【彼女】が何故、此方に寝返ったのかを

教えてくれた。


「ええ、貴女も知っての通り、彼女はアルゼリアスの懐刀よ

でも、彼女の身柄は此方で【保護】する事に為っているわ、と言うより、そうせざる負えないのよ

あちらで、彼女に対する【暗殺計画】が発覚したから、それに、彼女は穏健派のメンバーで

今回の開戦には、かなり反対だったそうよ、私が貴女に教えられるのは、これが、精一杯、この件はミュラージュ・ウルフのメンバーのみ【信頼】が出来るメンバーにのみ、教えてもよいと、局長と副局長の許可を頂いての上での会話だから、万が一は覚悟しておいてね」


ふむ、どうやら、あちらも一枚岩では無いようやな? でも、うちミュラージュ・ウルフ

そんな人物を預ける事にしたという事は、彼女の監視とかし易いからやろね、兎に角この件

【彼女】も覚悟の上やろ、出なかければ、フィーナさんとの戦いで、最悪、死を選ぶ事が有った

かもしれんし、と言っても、うちも、この情報だけでは判断付かんし、暫く様子見やな。


「あ、最後に一つだけ、うちに教えて、この件、うち等の隊長も知ってんの?」


「ええ、全て折込み済み、この件は貴女が最後になったけれどね」


だははっ、コレスが知っていたら、笑われるなコレは、とりあえずは、暫くこのままやね。


「ありがとう、アルテミス、アンタ共々、うち等は【彼女】を歓迎するで」


「そう言って貰えて嬉しいわ、それじゃあ、これは、ご褒美ね♪」


いきなり、アルテミスの手がうちの頭を優しく撫でる、って、うちは子供かぁっ!


「//// ……て、子供扱いすんな ////」


「していないわよ? そうね、慰めてもらうのは、ガレスさんに頼んだら?」


「わかってるわ、それは、ちょっと、長くなるけど、ガレスがうちの所に来たら

思いっきり甘える事にするわ」


うちが甘えて良いのは、アルテミスや隊長たちでは無く、ガレスだけや、ありがとうやで

しかし、この後、アルテミスはミュラージュ・ウルフの全員に声をかけて、誕生会を開いてくれた。

兎に角、彼女はやっぱり、侮れんね。


次回頑張ります。


誤字を修正しました。

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