新・私のエッセイ~ 第141弾 ~ 『リカちゃん人形伝説』 ~ もしもし、あたしリカちゃん・・・
・・・都市伝説には、実にさまざまなものがあり、
そのどれもこれもが、まったくもってバカげていて、うさんくさいものばかりだが・・・
あながち、そうともいいきれないものも存在する。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
『人形』にまつわる怪談・奇譚は多い。
・・・特に、日本人形に関する怪談は多く、有名どころでは、
北海道 岩見沢市の萬念寺に安置されている、髪の毛が伸びる『お菊人形』がある。
そのほか、一般的な怪談としては、
捨てたはずの人形が、いつの間にか部屋に戻っている・・・といったたぐいの話。
これから紹介するのは・・・
いわゆる、『メリーさんの電話』という都市伝説と、
国民的おもちゃ・・・
幼女や小学生女児の必須アイテム・・・
あの『リカちゃん人形』が組み合わさった怪談である。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・知る人ぞ知る、
『リカちゃんでんわ』というサービス。
「もしもし私リカよ。お電話ありがとう。」で始まる電話サービスで、さしずめ・・・
『こども電話相談室・リカちゃんバージョン』といったところか。
1967年から続く、実際にいまも運用されているサービス。
・・・そこで、怪談の登場だ。
両親が買ってくれたリカちゃん人形を、
「気味が悪い!」といって、遠くの町のゴミ箱に投げ捨てた少女。
ある日、突然、知らない少女の声で、彼女に電話がかかってくる。
「・・・もしもし、あたしリカちゃん。いま、ゴミ箱にいるの。」
(きっと、クラスメートの女子の誰かが、声色変えて、いたずら電話してるんだろう。)
少女が電話を切ってしばらくすると、またかかってきて・・・
「・・・もしもし、あたしリカちゃん。いま、電車に乗ってるの。」
(・・・バカバカしい。)
そう思いながらも少女は、なにか異様な空気を感じて、電話を切ります。
「・・・もしもし、あたしリカちゃん。いま、あなたの町の駅に着いたわ。」
(・・・ちがう。これは、クラスメートじゃない。)
不気味に感じつつも、またも受話器を取ってしまった少女。
そしてしばらくすると、しつこくメッセージが。
「・・・もしもし、あたしリカちゃん。いま、あなたの家の玄関前にいるの。」
(・・・いいかげんにしてよ!!)
恐怖よりも、怒りが先行した少女は、乱暴に受話器を置きます。
「・・・もしもし、あたしリカちゃん。いま、あなたの部屋の前にいるの。」
(げっ・・・まさか、うちの中に入ってきたの!?)
受話器を置くと、すぐに電話のベルが。
「・・・もしもし、あたしリカちゃん。いま、あなたのうしろにいるの。」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・さぁ。
このあとの、少女の運命やいかに。
それでは皆さん、またお会いしましょう。
グッバイ、エブリバディ❤️
m(_ _)m