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犬猿アイドル百合営業中  作者: 三色ライト
2章 1周年記念ライブ編
83/143

83話 再び集結!

 偉そうに格上のりんごちゃんへ謎のアドバイスをしてしまったことへの恥ずかしさを引きずりつつ、小会議室へと向かう。

 早起きしたせいか、このタイミングで眠気が襲ってくる。……1番懸念していたりんごちゃんとの再会があっさり終わって安心したってのもあると思うけどな。


 小会議室にはメロンちゃんが来ていた。まだ集合40分前なのに早いな。


「おはようメロンちゃん。その……どうだった? この3日間」

「えっと……ずっとレッスンしてたかな。みかんちゃんはだいぶ落ち着いてくれたと思うよ」


 私が心配していたことを瞬時に見抜いて、メロンちゃんは情報をくれた。流石フルーツパフェをまとめるお母さん的存在だ。

 メロンちゃんが先にいたのは驚きだったけど、とりあえずみかんちゃんと薫を2人きりにさせることは避けられたな。これで十分だろ。


「おはよう」


 なんて安心していると涼しい顔で薫様が入室してきた。私の気苦労なんて知るよしもないんだろうな。


「おう、おはよ」


 薫が入室すると同時にりんごちゃんが無口にぬるっと部屋に入ってきた。忍者かと思うほどの無音だ。

 やっぱりみんなの前だと無口になるんだな。私と2人の時はそこそこ話せるのに。それだけ秘密を知ったということは大きいことなのかもしれない。


「おはよう! いい朝ね!」


 薫とりんごちゃんが入室して10分後、みかんちゃんが元気よくドアを吹き飛ばすような勢いで入室してきた。


「お、おはよう……」


 早起きの日にみかんちゃんの大音量はちょっぴりキツイな。


「あ、薫……」


 薫とみかんちゃんの目が合う。言い争いをするかハラハラしたけど、とりあえずみかんちゃんは目を逸らして席についた。よかった……。


「はい、みんな揃って……ないわね」


 もうとっくに集合時間になった。つまりマネージャーも遅刻ってことなんだけど、普通にいちごが遅刻しやがった。


「おは〜。ごめんね」


 一応申し訳なさそうにいちごが入室する。それに対して薫が何か言いたげだったけど、なんか我慢しているみたいだな。


「それで? 今日はライブのスケジュールを組むのか?」

「まさか! あんた達がバラバラになっちゃったから事務所が組んだわよ。今日やるのは……合同レッスンよ!」


 あぁ……復帰早々、また揉めそうなことを……。頭が痛くなってくるな。

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