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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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砦の戦い

 今度の戦場はヘリウム城の遥か北にあるヴィグレド砦である。

 ここは元々ヘリウムの軍事拠点だったが今は帝国が支配している。


 4万平方メートルの広さと200メートルの高さを持つ四角形に近い建物である。

 今町を2つ取り返し遂にその先にある砦の攻略作戦に来ていた。


 この作戦にはドレッドとアレーナ、ミランディ、アリザイン、エイスラーも参加する。 

 ヘリウム兵士の士気はすっかり高まっていた。

 総勢300人のヘリウム兵が攻め込んだ。


 門の前に広がる広大な荒れ地に戦いの声がひたすら響く。


 わーわーと言う声が何十にも重なる。ゆけゆけと言う鼓舞の号令もまた重なった。

 城門前まではひたすら広い。

 地形を生かす事が出来ない。


 碁盤の目の様に並んだ兵士たちがお互い中央でぶつかり合い魂と命を散らす。

 どこまで横に続くのかと言う程の大人数の兵士の隊列。

 正確に一矢の乱れもなく作った隊列の兵は一斉に敵陣へ切り込む。


 ヘリウム兵は剣を振りかざし突撃する。

 後へは引けぬここが戦いの要であると心得ている。


「あああ」

「うおおお」

「ひるむな風はこちらに吹いている!」


 これに対し帝国兵は

「こしゃくな蹴散らしてくれる!」


 リーダー格の騎士の指示で暴力的と言うより冷徹な雰囲気でヘリウムを倒すため向かって行く。


 ブルドッグが歯ぎしりをする様に。

「叩き潰す! いや切り刻んでくれるわ!」


 帝国兵の鎧の冷徹な音が闘争心をさらに湧き立たせる。


 もちろんヘリウム騎士だって金属の鎧を付けているがヘリウムだと正義の音に聞こえるのに帝国だと悪の音に聞こえるから不思議である。


 戦場に無数の気合を込める声が響く。


 そこら中剣のぶつかる音が聞こえる。

 剣で攻め剣で防ぎ盾で防ぎ受け流してカウンターを仕掛ける。


 かけこみで相手の斬撃をかわし手を体に回して投げ飛ばす。


 それが人数だけ続いた。

 気合で技量に勝る帝国兵に勝とうとした。


 ヘリウム兵の前後左右四方で戦いが行われている。


 若い兵士は周りの様子が把握できず自分の敵1人しか見えなかった。それほど余裕がなかった。


 仲間が死に叫んだが既に自分の胸に剣が刺さっている。

 前の兵がやられ感傷に浸る間もなく自分が前に出る。


 剣の戦いで勝っても弓矢でやられる兵士もいる。


 1人敵を倒しても次の敵にやられる兵もいる。

 帝国は弓兵が撃ってこないか警戒した。


 ヘリウムの重装兵は大盾で矢を防ぎぬいた。

 しかしぐさりと矢が刺さり弓を引く弓兵が倒れる。


 隊長は言った。

「今までの様にシギア達を先に行かせるだけでなく隙があれば何人でも砦に入れ! 作戦変更は随時行われる」


 若い兵は言った。

「剣が震える、死にたくない。でも戦わなきゃ自由も未来もない」


「先輩!」

 近くの若い騎士の先輩は切られて倒れた。

 しかし先輩騎士は叫んだ。

「ひるむな!」

「ひるむなと言った側から死にやがった」



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